「アジアの給水塔」と呼ばれるチベット高原の氷河の中から968種の細菌が発見されたそうだ。そのうち98%は未知の細菌だったという。

 地球温暖化の影響で、チベット高原の氷河は急速に解けつつある。それは氷に閉じ込められていた未知なる病原菌が流れ出る恐れがあるということだ。

 その時、もっとも影響を受けるだろう国は、世界で1番目と2番目に人口が多い中国とインドであると、研究グループは警鐘を鳴らしている。

 中国科学学院の研究グループは、チベット高原の氷河21ヶ所から氷を採取。これを分析したところ968種の細菌が見つかったと『Nature Biotechnology』(2022年6月27日付)で報告している。

 そのうち98%が未知のものであったという。

 かつて氷河はあまりにも過酷すぎて、多様な生命が育まれることはないと考えられてきた。

 だが最近の研究によって、それが間違いであることが判明しつつある。例えば、2020年、1万5000年前の氷河からこれまで見たこともない28グループの未知の古代ウイルスが発見されている。

 氷河と氷床は、地表の10%をおおっており、地球上最大の淡水貯水層でもある。温暖化が進む現在、ここに潜む微生物を理解すること非常に重要性だ。

 研究者が恐れているのは、何千年もの間閉じ込められてきた無数の細菌が、解けた氷河から流れ出た水に乗って、新しい環境へと進出することだ。

 研究論文では次のように説明されている。

氷に閉じ込められた現代や古代の病原菌が、その地域はおろか世界的に流行してもおかしくはない
こうした微生物は、植物・動物・人間に感染しやすい未知の毒性因子を持っているかもしれない

 こうした毒性因子は、他の微生物に取り込まれる(水平伝搬)可能性もあるという。氷河の細菌と現代社会の細菌との交わりが警戒されるのは、そのためだ。

 チベット高原は、周辺地域の水源として非常に重要なところだ。長江・黄河・ガンジス川・ブラマプトラ川など、世界有数の河川の源流があり、それゆえに「アジアの給水塔」とも呼ばれている。

 病原菌がこうした源流を汚染する危険性は、すぐに想像がつくだろう。

 それによって大きな影響を受ける国は、世界で1番目と2番目に人口が多い中国とインドであると、今回の研究グループは指摘する。

 今の段階では、警告にすぎない。研究グループは、氷河の融解が人々に与える健康リスクを急いで評価するべきだと主張している。

以下ソース
https://karapaia.com/archives/52314025.html

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