安倍晋三元首相銃撃事件によってクローズアップされることになった宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」。同団体は北朝鮮出身で韓国に亡命した文鮮明が創始したキリスト教系の新興宗教で、複数の関連団体を持つ。公式サイト上には「世界平和」「幸せな家庭づくり」などの文言が並ぶが、1970年代より「霊感商法を行っている」という告発が相次ぎ社会問題化した。

 文鮮明は北朝鮮で拷問を受けたことがあり、教団の成立当初は徹底した反共産主義を掲げて北朝鮮と対立していたが、ベルリンの壁崩壊以降は融和政策に転じ、文鮮明が死去した2012年以降は北朝鮮と違法ビジネスをしているという告発もある。2020年1月20日には、統一教会の南米代表が麻薬密輸の容疑で逮捕されている。また、太平洋戦争で朝鮮半島に侵略した日本と韓国の関係は「原罪を犯したアダムとエバ」であり、日本は韓国に服従する必要があると主張。統一教会員の日本人女性と韓国人男性の合同結婚式を推進していた。

 日本社会に統一教会が浸透する過程において、「反共産主義」で思想が一致した岸信介や安倍晋太郎、福田赳夫ら保守派政治家が大きな役割を果たした。1999年2月27日の週刊現代の報道によると、文鮮明は自民党国会議員の元に無料で働く秘書を送り込み、政治家の秘密を握ることで戦略的に日本政界に食い込んでいったという。そして、安倍元首相は統一教会の会合に参加し、2007年には同団体を公安からマークされる「特異集団」から外し、関連団体の事業活動を宗教活動として認定していた。筆者は今回、旧統一教会と政治家の癒着、霊感商法について実態を知るため複数の識者に取材した。

「UPFはあくまで各宗教家代表が集う団体で、世界平和統一家庭連合とは直接関係ない方々も多く集います」

 安倍氏がビデオメッセージを送った統一教会系のNGO「天宙平和連合(UPF)」についてこう語るのは、光寿院住職の酒生文弥氏。これまでWCRP(世界宗教者平和会議)やABCP(アジア仏教徒平和会議)に日本代表として参加し、松下政経塾の一期生として政治家の人脈も広い酒生氏は、UPFの会合にも招待されたことがあるという。この時、文鮮明の妻で世界平和統一家庭連合の総裁である韓鶴子氏に会ったというが、

「鶴子総裁は柔和な優しいオーラもまとった女性、という印象でした。おそらく、文鮮明ら創始者だけが悪いのではなく、周りの幹部や同団体の布教に携わったCIAが金儲けに走っていたところもあると思います」

と見解を述べる。しかし、統一教会の思想や政治との癒着については、次のように批判する。

「450万人もの死者を出した朝鮮戦争を背景に、強烈な反共思想を中軸に文鮮明氏が創唱したキリスト教の一派です。同氏は国際勝共連合という団体も創始し、これがCIAの後押しを受ける形で、安倍元首相の祖父である岸信介元首相を中心にして日本に広まりました。

 冷戦期に共産主義という非人間的な思想・運動を退縮させ、さまざまな宗教を連帯させたことは評価できる一方、すべての新宗教がそうであるように、熱狂的な伝道が個人や社会を混乱させた事実は深く反省すべきでしょう。今回の安倍元総理銃撃事件の背景には、そうした人間関係のもつれがあり、宗教と政治の関係も解明されるべきでしょう。

 信仰には、正信から外れて邪信・狂信・盲信に走りがちな落とし穴があります。日本は神道と仏教を基盤とする文化です。分けても仏教は因縁生起・諸行無常という科学と軌を一にする教えです。先祖伝来の、伝統的な正信に立ち返ることが一番大切なことです」

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2022/07/post_238581_entry.html

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