去る9月26日のAFP電によると、バルト海で複数の海底爆発が観測され、その規模はマグニチュード2.3、2.1と測定。デンマークとスウェーデン当局は「数百kgの爆発物に相当する」と国連安保理に報告している。

さらには3日後の9月29日、バルト海の海底に敷設された、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」の計4か所で、ガス漏れがあったとスウェーデン沿岸警備隊が発表した。

水中破壊がお得意の特殊部隊の攻撃かと推測するなか、英紙ザ・タイムスは水中ドローンを使用したのではないか、と報じた。ウクライナの最前線では無数の無人ドローンが戦っているが、ついにバルト海の海底に水中ドローンが投入されたようだ。

元米陸軍情報将校・飯柴智亮氏は「これは事故ではなく、誰かが意図的に行った行為なのは間違いないです。しかし真相が明るみになる事は100%ありません」と語る。欧米とロシアはお互いに「相手がやった」と証拠なき非難合戦を繰り返している。

週刊プレイボーイ41号に掲載した特集記事『ウクライナ軍ハルキウ反攻「正規の大奇襲」はなぜ成功した?』にて、先出の飯柴氏はこうコメントしていた。

「欧州は早くも冬に向けて寒くなり始めています。燃料代の高騰は大変なもので、(中略)大げさではなく凍死の危機に直面します。つまり、これから戦場≠ヘ欧州全体に拡大すると予想されます。(中略)プーチン大統領は、自分が有利になるこのフィールドで様々な揺さぶりや交渉を仕掛け、"判定勝ち"に持ち込もうとするのではないでしょうか」

それがこの、ノルドストリームの"破壊"で始まったのだろうか?

「間違いないですね。ハンガリーのオルバン大統領は『欧州はロシアに経済制裁を仕掛ければ、欧州自身が受けるダメージは自らの脚に被弾する程度だと予想していたようだが、実際には胸に被弾して大流血している』と発言しています。東欧だけでなく欧州全体でガス代が高騰し、市民の経済を圧迫しています」(飯柴氏)

10月1日、ロシアはイタリアへのガス供給を停止した。プーチン大統領の動きは早い。この先はどう動くのだろうか。

「自分だったら今回の事故をアメリカのせいにして、さらに法外な値段をふっかけて天然ガスを買わせます。もしくは、それを交渉材料にしてウクライナ4州の独立を強引に認めさせます。ウクライナはあの4州を取られたら、オデッサ以外からは海に出られなくなります。

数年後、ロシア軍が沿ドニエストル地域からオデッサまでをも吸収併合するならば、ウクライナは完全に"内陸国"となり、ロシアに自然吸収されていきます。そして、ウクライナ全土を併合した巨大ロシアが出来上がるわけです。プーチンの最終目標はネオ・ソ連の構築と自分は認識しています」(飯柴氏)

飯柴氏がそのように語る一方、国際政治アナリストの菅原出氏は異なる見方を示す。

「EUはいま天然ガスの備蓄を進め、冬が来る前に目標の90%まで達成していて、暖冬ならばなんとかしのげる状況です。当然、ロシアに対して強く出られる。
 
ロシア側から見ると、パイプラインによるガス供給を一時的に止めて欧州に圧力をかけるなら分かる。それは相手の出方次第で再びガスを供給できるからこそ、有効なカードなはずです。パイプラインを破壊してしまっては、自ら交渉カードを捨てるようなものなのです。10月1日にノルウェーからデンマーク経由で、ポーランドに天然ガスを運ぶ別のパイプラインが稼働し始めましたが、こっちを壊すならばまだ理解はできます」

では、誰がノルドストリームを破壊したのか?

続く

以下ソース
https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2022/10/07/117478/

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