ロシアのプーチン大統領は9日、ロシア本土とクリミア半島を結ぶ「クリミア大橋」が爆破されたことを受けて「ウクライナの情報機関によるテロ行為だ」と明言した。これを受けて10日朝、ロシアはウクライナの首都キーウなど各地をミサイル攻撃。さらには核兵器を使って報復するのではないかと心配されている。だが、軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は“もう一つの最悪の選択肢”を指摘するのだ。

 クリミア大橋は、2014年にロシアが一方的に自国に編入したクリミア半島とロシア本土を結ぶだけでなく、ウクライナ南部に展開するロシア軍への重要な補給路になっている。18年に巨額資金を投じて完成した際、プーチン大統領が自ら運転する車で橋を渡るセレモニーを行った、ロシアのクリミア半島併合を象徴する橋だった。

 それが8日朝、爆破されて車道の一部が崩壊したほか、並走していた燃料貨物列車にも引火して大炎上し、プーチン大統領の面目は丸つぶれだ。いまだウクライナは公式に爆破を認めていないが、プーチン大統領はウクライナがやったと断定。怒りをぶつけるかのように10日朝にウクライナ各地をミサイル攻撃で報復した。

 クリミア橋の爆破について、黒井氏は「ウクライナがやった可能性が高い」としつつ、今後の戦況についてこう分析する。

「ロシアはミサイル攻撃を行ったが、これは橋が爆破されなくてもやっていたと思う。今、ロシア軍は対空防衛網が厳しくて空爆を封じられ、地上部隊も各地で撤退するなど劣勢。そうなると高精度巡航ミサイルでの攻撃しかない状態です。今後も大統領府や人口密集地への“無差別ミサイルテロ”を短期的に繰り返すとみられます」

 とはいえ長引く戦況で、ロシア軍はミサイルや弾薬不足も指摘されている。これを補うため武器輸出先の北朝鮮から調達する“逆輸入”も報じられているほど。高精度巡航ミサイルでの攻撃もそう長くは続けられない、というのが黒井氏の見方だ。

 となると、プーチン大統領に残された選択肢は少ない。先日の4州併合の調印式では、“ロシア領土”への攻撃を受けた際は「あらゆる手段を放棄しない」と発言し、核兵器使用も辞さない態度を改めて表明しているだけに、報復として“最悪の選択肢”の可能性が高まったとの声もある。

 これに黒井氏は「核兵器使用の可能性が高まっているのは間違いない」としながら、プーチン大統領には“もうひとつの最悪の選択肢”が残されていると指摘する。

「核兵器使用は禁じ手で最終手段。使えばロシアがやったとすぐバレてしまう。一方で長年のプーチンウオッチャーとして言わせてもらうと、基本はやったことでもやってないとシラを切れれば、非人道的なこともやってもいいというメンタリティーの持ち主。その点で危惧しているのはサリンなどの化学兵器を使用すること。核兵器と違ってウクライナが使ったと言い張ることで、自作自演ができてしまう」

 実際、これまでもロシアは“偽旗作戦”という自作自演を行ってきたと言われている。たとえ、世界中から疑いの目を向けられても、決定的証拠さえつかませなければいいという考えが透けて見えるケースもしばしばだ。

 また、プーチン政権は敵対する反体制指導者に致死性の高い神経ガス・ノビチョクを使用した疑惑があるほか、軍事介入したシリア内戦でも化学兵器使用を事実上容認した過去がある。使用実績がない核兵器よりも、化学兵器の方が現実的な選択肢と言えるが、いずれにしても非人道的兵器であることに変わりはない。現実にならないことを祈るばかりだが…。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/241581

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