0001逢いみての… ★
2022/12/24(土) 00:03:04.64ID:CAP_USER私は三度、内田氏にゆっくりお話を聞く機会があった。パフォーマンスの嫌いな実務肌の人で、地方自治一筋。東京都政の生き字引のような人だった。
マスメディアが好んで使った「都議会のドン」という、いかにも「黒幕」をイメージさせるニックネームは、まったく内田氏にふさわしくなかったと思う。もし、いま内田氏が都議会にいたら、小池百合子都知事が「新築戸建に太陽光パネル設置義務化」などという馬鹿げた条例をやすやすと通すことは出来なかっただろう。
ちなみに、「都議会のドン」という悪しきニックネームの命名者は猪瀬直樹氏だと聞く。わずか１年で東京都知事を辞めた猪瀬氏は都議会自民党とも対立していた。
一方、生前の内田氏が「私を〝都議会のドン〟と言った猪瀬さんとは、一対一で話したこともないんだ」と飄々（ひょうひょう）としていた。
内田氏の逝去に際して、自民党東京都連で交流のあった自民党の萩生田光一政調会長は次のようにコメントしている。
「〝都議会のドン〟と呼称されていたが、私は良い意味で本当に〝ドン〟だったと思う。地方自治一筋に歩まれて、言葉は少ないが、心の通う政治家だった。自分のことを捨て、後輩・仲間のために、常に汗を流すリーダーだと思い、心から尊敬していた」
内田氏の実像を知る人ならではの言葉だと思う。
さらに、萩生田氏は「今年は石原慎太郎元都知事、安倍晋三元首相と、私にとっては縁の深い政治家が逝去され、内田先生まで亡くなり、大変寂しい思いでいっぱいだ」とも述べている。
これも感慨深い言葉である。石原慎太郎、安倍晋三、内田茂―元都知事と元首相、そして元都議。一見、特に共通点はなさそうに見える３人の共通点は、萩生田氏の言う「心の通う政治家」ということだろう。
私の目から見た３人の共通点は、さらに２点ある。
まずは、大メディアに嫌われ、不当にたたかれ、「悪玉」であるかのように印象操作されたこと。そして、その理由でもあった、３人の持つ「愛郷心（パトリアティズム）」である。
故郷や祖国を愛し、国のため地域のために尽力する。この当たり前のことをする政治家が日本ではなぜか悪玉にされ、不当にたたかれる。長く続く、この悪しき風潮を変えねばなるまい。それが今年亡くなったお三方に対し、私たちができる唯一のご供養だ。
供養といえば、萩生田氏は今月１１日、台湾を訪れ、「民主台湾の父」である李登輝元総統のお墓参りをしている。筆者も同じ日程で台湾入りしたが、墓参は、取材者を一切廃しての日程だったため、事後に様子を聞くのみだった。
メディア非公開の写真を本紙に提供するが、ご覧のとおり墓参は土砂降りの雨中に行われた。
降りしきる雨の中で、萩生田氏はアジアの「自由、民主」を守ることを誓ったはずだ。李登輝氏の墓参は、安倍元首相が生前、強く希望していたことだった。
墓参後の萩生田氏は、台湾外務省が主催するシンポジウムの壇上でこう語った。
「李登輝先生と安倍元総理に日台のこれからを見守っていていただきたい」
日本と台湾はこれから、国家存立を賭けた正念場を迎える。国のため生涯をささげた偉大な先人たちの、まさに「心」を継ぐリーダーの出現を切望する。内外の敵と敢然と闘う人を望む。
台北で、「日台の未来」を高らかに語った萩生田氏には、その筆頭を走る決意を一層強くしてもらいたい。
以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20221223-D6M65WOJ3JLY3OPHRBR4FW35M4/
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