0001逢いみての… ★
2023/01/14(土) 23:42:02.00ID:CAP_USER大阪市によると、クジラが確認されたのは９日。海上保安監部から「大阪港淀川河口付近にクジラが迷い込んでいる」と連絡があった。１２日、水族館「海遊館」にクジラの状況確認を依頼し、１３日午前１１時１０分ごろ、死亡を確認した。クジラは体長が推定１５メートルのマッコウクジラで性別は不明だという。
クジラが打ち上げられた場合、発見した自治体が対応をするが、大阪市の松井一郎市長は「まぁ、かわいそうやけどね。関係局と協議して、どういうふうに処理していくか決めていく。撤去はしないと、あのままだと腐敗もしますから。淀川河口付近でどこかに埋めるのも難しい。そもそも砂浜もそんなにない。そういうことも含めて早急に答えを出したい」と語った。
クジラは発見後、ほぼ見守るしかなかった。「ほかに手段がなかったのか」とも言われているが、専門家は「あれだけの大きさのものをコントロールするのは難しい。かえって弱ってしまったり、人間に事故が起きたりしかねない」と大洋へ戻すのは難しいと話した。
「淀ちゃん」の愛称で親しまれていただけに、ネット上では「悲しい」「無事に帰ってほしかった」などと悲しみの声が上がっているが、学術的には“宝の山”だ。
大阪市立自然史博物館の主任学芸員を務める和田岳氏は「大阪湾に大型クジラが入ってくる事例はさほど多くない。
死体として漂ってきたものが１９９０年以降で７例あり、そのうちの６体の骨格標本をこちらで残しています」と説明した。
大型クジラの生態はよく分かっていない。まして生きている姿を大阪湾で発見されるのは極めて珍しく、「大型クジラの生態を調べるのって大変なんですね。新鮮な死体を回収できれば、多くの研究者が集まり、いろんなことが分かる。死を無駄にすることなくちゃんと調べたい。ウチとしては骨が欲しいわけです」（同）と話した。
マッコウクジラといえば、古代から香料、漢方薬、媚薬として知られる龍涎香も有名だ。龍涎香はマッコウクジラの腸内で形成される結石。捕鯨が行われていた時は解体時に取り出すこともできたが、今はマッコウクジラが排出したものが海岸で流れ着くなど偶然でしか入手できない。当然、希少価値があり、最高級品は数百万〜数千万円にもなるといわれる。
和田氏は「龍涎香には詳しくない」と前置きしつつ、「２０１０年に大阪湾でマッコウクジラが死んでいた時は、みんなで『龍涎香、龍涎香』と言ってましたが、ドロドロに腐っていたこともあり『分からんなぁ』となりました。今回は新鮮な死体ですし、分かったら面白いですね」と指摘。見つかる可能性はありそうだ。ちなみに、クジラの死体というと「爆発」を思い浮かべる人も多いかもしれない。ユーチューブなどでもそうした映像が見られるが、和田氏は「マッコウクジラは非常に皮が厚いので、内部が腐るとガスがたまる。そこに切れ目を入れると爆発します。今回は放っておくと、そうなる可能性はあります。ただ、ヒゲクジラとかは皮が厚くないのでガスがたまらないし、これまでのマッコウクジラは、ほとんど腐って漂着しているからガスは抜けている。あまり多くない例を大層に言ってますね」と解説した。
「淀ちゃん」は死んでしまったが、研究への貢献度は計り知れないようだ。
以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/250972
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