1月13日に殺人と銃刀法違反の罪で起訴された、安倍元首相銃撃事件の山上徹也容疑者。5ヶ月半にも渡る鑑定留置をメディアは「異例の長さ」と伝えましたが、なぜ検察は留置期間を延長してまで同容疑者の精神鑑定に拘泥したのでしょうか。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では、現役医師で作家の和田秀樹さんがその理由を考察。さらに今後の山上容疑者の扱いを巡り、検察が使いかねない手口を予測しています。

ちょっと前の話となるが安倍元首相を狙撃した山上被告が鑑定留置を終え、起訴されたという。裁判員裁判になるそうだ。

この鑑定は弁護側が罪を軽くするために鑑定を求めたものでなく、検察が求めた鑑定のようだ。

私の見るところ、鑑定で心神喪失という形にして起訴をしたくなかったのではないか?

重大事件を起こした被告が心神喪失などで不起訴とか、無罪になると検察の負けのように言われがちだが、実は「不戦勝」である。

罪を認めない限り、つまり否認案件では、精神鑑定ということにはならない。やっていることを認めたうえで、精神状態が異常だったということで罪に問えないということになるので、その時点で、検察の勝ちなのだ。

だから、世間が騒ぐ事件や殺人事件でない場合は、精神鑑定で不起訴という手段を検察はよく使う。

私が精神科の研修医の時に、外勤先で本格的な主治医としてかかわった最初の患者さんはそういう鑑定の被害者だった。

16歳の時に万引きで捕まり、取り調べで意味不明の発言をしたということで警察が面倒くさくなって、精神鑑定を受けさせ、結局、統合失調症(当時の精神分裂病)の診断を受け、それから20年間、病院どころか病棟の外に出してもらえなかった。

その兄が、私の勤め先に入院していて、弟を助けてくれと懇願し、当時の副院長がかけあって、私の外勤先に転院してきた。20年間、男子の閉鎖病棟に閉じ込められて、当初は、「セックス、セックス」としか言わなかった。

当時の地方の精神病院の閉鎖病棟は刑務所よりひどい待遇だったかもしれない。そして、一生出られないというようなことを当たり前にやっていた。

精神鑑定で無罪になってずるいというような人は、一度、そこに2、3日体験入院してほしいと思ったものだ。

万引きで、仮釈放のない無期懲役、つまり終身刑になるのがこの国だった。

当時の精神科の入院患者は40万人。ほとんどが閉鎖病棟で、一生出られない病院が多かった。地方は特にそうだ。その中で、何パーセントかは警察が捜査が面倒くさいということで放り込んだ人だったのだ。

さて、山上被告の場合、おそらく公判で、その情状が問題になるだろう。

当時の統一教会によって、どんなに虐待状態におかれ、どんなに人生が狂わせられたかを弁護側は訴えるだろう。

これがいちいちマスコミのネタになる。

放っておけば同情の声が高まって、旧統一教会批判もやまない。2年後の夏に参議院選挙、秋に今の衆議院の任期切れということを考えると、これが続くのは自民党にもまずいだろう。

検察にしてみたら、頭がおかしいということにして、精神異常のせいで事件を起こしたという風にしたほうが、政府や自民党に恩を売れる。

山上被告を興奮させて、暴言でも吐かせて、やはり精神状態がおかしくて公判維持が困難だから再鑑定ということは十分あり得る気がする。

以下ソース
https://www.mag2.com/p/news/565254

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