2021/04/22
日本海側 地震直後に津波到達する「海陸断層」が多数存在
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/select-news/20210422_01.html
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/uploads/20210422_01_thumb.jpg
...津波を引き起こすおそれのある断層は合わせて185あり、中には陸と海にまたがるように断層が伸び、地震直後に津波が到達する「海陸断層」が多数あるとして、専門家は「リスクを認識して地域の防災に役立ててほしい」と指摘しています。
目次
海陸断層は30余り
海陸断層では揺れも強く
激しい揺れでは大規模な液状化も
“早い津波”への対応 避難マップ作り
日本海側の津波リスク 過去に広範囲で繰り返し到達の痕跡
断層多い日本海 影響は広範囲に
各地の調査結果詳細
海陸断層は30余り
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/uploads/20210422_01_02.jpg
...
日本海では1983年の日本海中部地震や1993年の北海道南西沖地震など、繰り返し地震や津波の大きな被害が出ています。...
海陸断層では揺れも強く
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/uploads/20210422_01_01.jpg
海陸断層は陸に近い場所や真下が震源となることから、早い津波に加えて、激しい揺れに伴う被害も深刻です。
強震動が専門で京都大学防災研究所の岩田知孝教授は、新潟県や秋田県の海陸断層などで揺れのシミュレーションをしたところ、最大震度は7になるおそれもあるということです。...
激しい揺れでは大規模な液状化も
激しい揺れでは建物が被害を受けるリスクがありますが、東日本大震災でも発生したような液状化も起きるおそれがあります。
...
日本海側の津波リスク 過去に広範囲で繰り返し到達の痕跡
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/uploads/20210422_01_03.jpg
また「日本海地震・津波調査プロジェクト」が沿岸各地にある地層を調べた結果、北海道の南西部では過去およそ9000年間に20回も津波が押し寄せていた可能性を示す痕跡が見つかっていたほか、西日本の日本海側でも複数の痕跡が見つかったことがわかりました。...
各地の調査結果詳細
今回の調査で明らかになった津波が押し寄せたとみられる回数は以下の通りです。
▽北海道の奥尻島で9000年に20回
▽青森県の五所川原市で8000年に9回
▽秋田県のにかほ市で3000年に4回
▽山形県の飛島で3000年に4回
▽山形県の酒田市で3000年に2回
▽新潟県の村上市で9000年に9回
▽新潟県の佐渡島で9500年に24回
▽富山県の射水市で8000年に4回
▽福井県の高浜町で5000年に2回
▽鳥取県の北栄町で6000年に4回
▽島根県の隠岐の島で5000年に3回
▽山口県の下関市で7000年に2回
▽長崎県の壱岐島で7500年に2回。