3月20日、末松信介参院予算委員長は予算委員会の冒頭で、高市早苗経済安全保障相に対してこう注意した。

「この際、委員長からひとこと、申し上げます。先日の委員会におきまして、杉尾秀哉くんの質疑中に、高市国務大臣から『答弁を信用できないなら質問をしないでくれ』といったような発言があったことは、まことに遺憾であり、この場で注意させていただきたいと思います。ときとして、質疑者と答弁者との間で議論が白熱することはありますが、高市大臣におかれましては、予算審査をお願いしている政府の立場であることをいま一度、留意していただき、質疑者の質問に真摯にお答えいただくようお願いいたします」

 15日の予算委で、立憲民主党の杉尾秀哉参院議員が、放送法の政治的公平に関する行政文書をめぐり「(高市氏の答弁が)ずるずる変わっている」と挑発したのに対し、高市氏は「私の答弁が信用できないなら、もう質問しないでほしい」と反論。この答弁を立憲が問題視し、謝罪と撤回を求めていた。

 末松委員長に促され、答弁に立った高市氏は「末松委員長からのご指導・ご注意につきましては、重く受けとめさせていただきます」と語ったものの、立憲は「明確な謝罪がない」と抗議。予算委の審議が中断した。

 再開後、最初の質疑に立った自民党の広瀬めぐみ参院議員も、こう高市氏に苦言を呈した。

「与党・自民党の立場としましても、この大臣のご発言は遺憾なものと申し上げざるをえないと思っております。今後、よりいっそう、誠実なご答弁をお願いしたいと、切にお願いを申し上げつつ、大臣のご所見をもう一度お願いいたします」

 だが、それでも高市氏から謝罪や撤回はなし。高市氏への質問が終わり、頭を下げて退席しようとする高市氏を、末松委員長が呼び止め、諭すようにこう伝えた。

「高市大臣、ちょっとお待ちください。あの、いま大臣からきちっと答弁をいただきました。(立憲の)石橋(通広)筆頭(理事)がこっちに来られて、いろいろ意見を述べております。『信用できないなら質問なさらないでください』という表現はまったく適切でないと思っております。

 閣僚が国会議員の質問する権利について、揶揄したり、あるいは否定したりするというのは本当に大きな間違いだと思うんです。私ども議会人が質問するときにあたっては、政府に入って答弁する側も、質問する側も、基本的には『敬愛の精神』が私は必要だと思っております。

 私が野党時代、野田(佳彦)総理に質問したとき、本会議、予算委員会あったけども、厳しい言葉で攻撃的に言っても、根底には『敬愛の精神』を持っていたと、そういう認識であります。(末松氏が)行政監視委員長時代にも、細川(律夫)厚労大臣や仙谷(由人官房)長官にも注意したとき、きちっと従っていただいたことを覚えております。

 そういう意味で、私は『信用できないなら、質問なさらないでください』という表現については、ぜひ適切な表現でないので、ある意味で『敬愛の精神』を忘れている言葉だと思っております。この部分だけは、ぜひ省いていただきたいと思っております。これは私の思いであります。それだけ強く述べさせていただきます。ご退席いただいてけっこうでございます」

 委員会室に拍手が起きるなか、高市氏は頭を下げ退席。

 そして午後、再開した質疑で、立憲の小西洋之参院議員から「謝罪や撤回の考えはないのか」と問われた高市氏は、こう答弁した。

「敬愛の精神が必要という末松委員長からのご注意を重く受け止め、『私が信用できない、答弁が信用できないんだったら、もう質問をなさらないでください』という答弁についてのみは撤回をさせていただきます」

 高市氏は、「質問権を否定する発言」と問題視された答弁に限って撤回したわけだ。

 だが、予算委員長が閣僚にこのような注意をするのは異例のこと。末松委員長の発言には批判する声が各所で上がった。

続く

以下ソース
https://smart-flash.jp/sociopolitics/227106/1

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