先鋭的で攻撃的な物言いは、かつてのオウム真理教を彷彿とさせる。

 旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の教団トップ、韓鶴子総裁(80)が6月末に教団内部の集会で語ったとされる発言について、共同通信やTBSが報じた。

「日本は第2次世界大戦の戦犯国家で、罪を犯した国だ。賠償をしないといけない」

「日本の政治は滅ぶしかないだろう」

「岸田総理や日本の政治家を韓国に呼びつけて、教育を受けさせなさい」

 報道された音声データによると、韓総裁とされる人物は、日本の幹部ら約1200人を前にこう語気を荒げたという。

 この発言が事実であれば、もはや宗教法人とは言い難いのではないか。旧統一教会に対しては現在、解散命令の請求を視野に入れた文部科学省の調査が続いているが、今以上に厳しい目が向けられるのは間違いない。

 ネット上でも、《旧統一教会の正体が分かった以上、さっさと解散させた方がいい》《反日組織を見逃すな》といった意見が出ているが、不思議なのは、そうした「反日組織」といわれる旧統一教会と緊密な関係を結んでいたとされる安倍晋三元首相や、組織ぐるみで選挙応援してもらっていた自民党議員らに対する批判的な投稿が少ないことだ。

 とりわけ、安倍氏といえば、韓総裁が2005年にニューヨークで創設したNGO「天宙平和連合(UPF)」が開いた大規模集会にビデオメッセージを贈り、笑顔を浮かべて「敬意を表します」などと演説していたことが報じられている。

「戦犯国家の日本に賠償させろ」「日本の政治家を教育しろ」と高圧的に叫ぶ人物の関連イベントに「敬意」まで表していたのだから、いわゆる保守系が多用するネットスラングで評すれば、どうみても安倍氏は「反日売国奴」では?

 今の野党議員が同じことをしていたら、それこそ連日のように袋叩きにされるのは目に見えている。にもかかわらず、安倍氏に対してはそんな動きはみられず、他の自民党政治家についても厳しい意見はみられない。なぜか自称・保守系らは静観したままだ。

《結局、日本を守れとかネットで言っている人たちって、いい加減なんだな》

《嫌韓、反中はしょせん口先だけ。かっこだけ。プーチンと同じですぐ日和るネット保守》

 SNS上では自称・保守系らに対する冷めた見方も広がっているようだ。

以下ソース
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/325505

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