【イベント】環境も年齢も違う女性同士で語り合う「性の悩み」　SNSで見つけた女性限定“猥談オフ会”に初参加してみた

　性の悩みは、大人になっても尽きないもの。パートナーがいても、セックスレスだったり、昔はなかった性交痛に悩まされたり。逆にパートナーはいなくても、行き場のない性欲をぶつける場所に困ったり。

　こういった話は、大人になればなるほど、なぜか周囲に相談しにくいものです。

　もう落ち着いているように見える友人には「セックス」のセの字すらも口にしづらい。相談を持ちかける友人の悩みも多様化しているかもしれないと思うと、よく知っている人ほど持ちかけづらくなる、センシティブなトピックです。

　けれど、誰かに相談したい。病院に行って、カウンセラーに聞いてもらうほどではない。ただ気軽に、性を含む話を20代の頃のように話し合いたい。

　そこで私は、インターネットで見つけた「猥談オフ会」に行ってみることにしました。

　そもそも「猥談を話す会なんて、どこでやっているの」と思う人もいるかもしれません。

　私が参加した会は、SNSでフォローしていた性のエバンジェリスト（編注:啓蒙活動を行う人）が主催するものでした。

　動画配信サービスや各種SNSで、性について発信しているインフルエンサーが主催するオフ会では、性の悩みを抱えている人、自身の悩みを人とシェアしたい人と出会いやすいものです。

　オフ会の趣旨はさまざま。まだ有名になりすぎていない発信者が行う会であれば、発信者と一緒に、ファン同士が交流できる会もあります。

　私が参加したのは女性限定のオフ会で、互いの「猥談を語り合う」ものでした。

　オフ会の性質上、面識のない人と交流するため、安全に参加できる女性限定に魅力を感じました。主催者とSNSで連絡を取り、かなり気軽に参加が決定しました。

　5人前後の女性で開催されるオフ会。初対面の女性と、どんなふうに猥談を語り合うのか、そしてどんな猥談が出てくるのか……期待を高ぶらせ、都心の個室バーに向かいます。

　オフ会には20代前半～40代まで、幅広い年齢の女性が集まりました。結婚歴や職業もバラバラで、中には性産業に従事している人も。

　日常で出会うことはなかったであろう女性同士ですが、いざお酒を酌み交わし、それぞれの猥談を話していくと……数時間でメンバー仲はかなり深くなりました。

「猥談」というざっくりとしたテーマで集合したメンバーではあるものの、話題は性の話や、恋バナっぽいものがほとんど。

　みな口々に「こういう話、周りの友人には話せないですし」と言いながら、「セックス」という言葉を恐れることもなく、心に抱えていた気持ちを吐き出していきます。

　とある女性は、結婚前のパートナーとセックスレスに陥ってしまった悩みを相談していました。

　会には、同じくセックスレスの悩みを抱える既婚者も参加しており、互いの現状を説明しながら、全員でセックスレス解消に向けた案を出し合いました。

　性産業に従事する女性からは、女性側のスタンスに関してもアドバイスがありました。その職業に関わっていることを告知してもらってから話を聞ける機会はそうそうないので、男性サイドから家庭のセックスレス話を聞くこともあるという彼女の話は、参考になりました。

　逆に彼女からは、自身の職業について彼氏に打ち明けられていないという相談もありました。それぞれ悩みは全く違いますが、向き合ってみると語りがいがあり、あっという間に時間が過ぎていきました。

　私自身は、パートナーとの行為のマンネリ化を防ぐにはどうしたらいいか、と相談。性の楽しみ方に詳しいメンバーたちが、おすすめのおもちゃや誘い方のコツをシェアしてくれて、個人的にもかなり参考になりました。

　オフ会に参加した一番のメリットは、若い頃のように、恋や性の話を女性と語り合えるのを心から楽しめたことです。

　仕事で繋がる人や家庭のある友人など、身の回りでは話しづらさを感じることが多かったのですが、初対面の女性同士では、むしろ盛り上がりすぎるくらい楽しく話せました。

続く

以下ソース
https://kokuhaku.love/articles/24199/

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　若い頃は、恋バナと言えば親友にシェアするのが当たり前でした。しかし、大人になった今、自身の環境をよく知らない人の方が、フラットに話を聞いてもらいやすいことが分かりました。

　自分以外の人が抱える悩みの多様さを知れたことも、私にとって大きなメリット。性交痛や更年期など、自分は抱えたことのなかった悩みもありつつ、同じ悩みを抱えたことがある人と知り合えたのです。

　悩んでいるのは自分だけではないのだと気づけた時は、いいようのない安心感を覚えました。

　3時間程度の会でしたが、最後は全員で「話し足りなかったね」と笑い、それぞれのSNSなどを交換。メンバーの清々しい表情を見ていると、自身が抱えていたものを素直に吐露できる機会の大切さにも気づきました。

　オフ会と一言で言っても、規模はさまざまです。私の場合は個々の話をじっくり聴きたかったこともあり、少人数制を選び、参加費は自身の飲食代のみでした。

　大人数になればなるほど、全員の話をじっくり聞くというよりは、会を主催するインフルエンサーの講演を聞く時間が長いタイプが増えていくと思います。

　大規模な会であれば、交流で嫌な思いをする可能性は低くなるでしょう。

　しかし、交流をメインでしたいなら、少人数の会に参加する方がおすすめです。