0001逢いみての… ★
2023/09/09(土) 00:16:02.73ID:CAP_USER【詳細】
人間の新鮮な血に飢えた吸血鬼は、その思いが叶わない時にはどうやって我が身を慰めているのだろうか。せめてもの救いとして独り食卓で血の滴るレアステーキを頬張っていたとしてもおかしくはないが――。
ヒューマノイド系UMA(※1)としてのドラキュラは現代においても人知れずどこかに身を潜めているのかもしれないが、都市伝説の“ドラキュラ伯爵”にはモデルとなっている実在の人物がいる。
ブラム・ストーカーの恐怖小説『ドラキュラ』(1897年刊)に登場する吸血鬼“ドラキュラ伯爵”のモデルといわれているのが現在のルーマニア南部にかつて存在したワラキア公国の君主であったヴラド3世だ。
ヴラド3世はオスマン帝国やドイツから国を守った国士として英雄視されている側面もあるが、その一方で敵の捕虜を手酷く拷問するなど暴虐の限りを尽くし、その処刑方法は“串刺し”であったことから、「串刺し公ヴラド」という呼び名がつけられた。一説ではその生涯の間に8万人以上の命を奪ったともいわれ、犠牲者の多くは、串刺しにされて処刑されたのだ。
“ドラキュラ伯爵”のモデルにされるに相応しい血にまみれた生涯を送ったヴラド3世だけに、普段口にしているフードメニューは血が滴るボリュームたっぷりの肉料理だとイメージするのはある意味で自然だろう。
しかし専門家の分析によると、この血塗られた“ドラキュラ伯爵”のモデルは、実際にはビーガン(完全菜食主義者)だった可能性があるという。
イタリアのカターニア大学をはじめとする研究チームが今年8月に「Analytical Chemistry」で発表した研究では、1457年と1475年にヴラド3世によって書かれた3通の手紙から血液、汗、唾液、指紋といった生体分子が抽出されて分析が行われた。
https://tocana.jp/wp-content/uploads/2023/09/hemolacria2.jpg
分析の結果、これらの体液や分泌物には動物性食品タンパク質が存在しないことが判明したのだ。これは珍しい発見であり、ヴラド3世が植物ベースの食事のみを摂取していた可能性が示唆されるのである。つまり“ドラキュラ伯爵”はイメージに反してビーガンだったというのだ。
血の涙を流していたことでドラキュラのモデルに!?
「(手紙の中の)食物タンパク質は植物性食品にのみでした」と研究チームのグレブ・ジルバースタイン氏は「The Times」紙に語る。
同氏はヴラド3世がビーガンだったのは、健康や信条によるものではなく、残念ながら不可抗力であったのかもしれないと指摘する。
「15世紀、ヨーロッパは非常に寒冷な気候でした。そして食べ物はほとんどありませんでした。生物考古学者によると、ヨーロッパ中の貴族の食生活は非常に貧弱で、肉は食べられないことが多かったそうです」(ジルバースタイン氏)
確かにヴラド3世はその執政においては残忍であったかもしれないが、なぜビーガンが“ドラキュラ伯爵”のモデルになったのか。両者のイメージにはかなりのギャップがあるように思える。少なくともビーガンには“血生臭さ”のイメージはないだろう。
興味深いことに研究チームによるとこの手紙には、この恐れられていた統治者が「血涙(hemolacria、ヘモラクリア)」を患っていたことを示唆する手がかりが含まれていることが発見されたという。血涙は「血の交じった涙を流す」症状全般を指し、目の感染症や炎症、あるいは涙管に発生した腫瘍など、複数の原因によって引き起こされるものと考えられている。
つまりヴラド3世はその血にまみれた“血眼”によって不気味な“ドラキュラ伯爵”を彷彿させるビジュアルであったことになる。
続く
以下ソース
https://tocana.jp/2023/09/post_255918_entry.html
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