酒席において、お酒を飲めない体質の人々は若干遠慮しがちな面がある。「すいません、私はお酒が飲めないので、この場を盛り下げてしまいまして……」などと言う。だが、酒飲みの人は、酒が飲めない人にこそ感謝の心を抱くべきだ、と強調するのは、ビールが大好きな大酒飲みのネットニュース編集者・中川淳一郎氏だ。中川氏がお酒を飲めない人への感謝の思いを綴る。

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 私みたいな呑兵衛にとって、お酒を飲まないのに酒席に付き合ってくれる人には表彰状を出したいぐらいです。何しろ、酒を飲んで「ウェー!」みたいにハイテンションになってくれるバカどもに冷静に付き合ってくれるし、グデングデンになった酔っ払いを介抱してくれたりもする。

 さらに、彼ら/彼女たちのありがたみを実感できるのは、地方都市です。何しろ、地方都市は車社会のため、移動のために誰かが運転することが必須です。20kmほど離れた場所で飲むことも多いのですが、こうした時に下戸の方が「私が運転するので皆さん、お酒を楽しんで下さいね」なんて言ってくれる。

 これには本当に感謝しかありません。高額のタクシー代や代行運転代を払うことなく、下戸の方が皆をケアしてくれるのです。だからこそ下戸の方には何らかの形で感謝の気持ちを伝え、お礼の品を渡すことになります。しかし、このお礼の品は同氏の親切にまつわる金額とは比較にならないほど安いと思います。同氏が酒を飲まないがために他の4人がガンガン酒を飲め、無事家に帰れるのです。どんだけ酒を飲めない人って人格者で、他者に対して優しい人が多いんだ!

 これまで多くの下戸の方に会いましたが、多くの方々は「お酒を飲めない私は情けない」という感覚を抱いているようにも見えました。たとえば、フルーツのカクテルを誰かが頼んだ場合「これだったら私にも飲めるかも。一口いただけますか?」と言ったりします。しかし、それは良くない。体質として無理なんです。ハードリカーであろうが、フルーツのカクテルであろうが、アルコールが入ってる時点であなたには合わない。

 しかし、その方々は「少しでも皆さんに合わせたい」という優しい気持ちを持っているようです。だから、「若干ジュースに近いようなこのアルコールであれば私も飲めるかな?」とトライするも、結局体質的に無理なんです。頭がクルクル回ったり、吐いたりもする。体質的に下戸の方にとってアルコールというものは害となる物質なのです。

 だから下戸の人は無理をしないでいいし、お酒を飲めないことを卑下する必要なんてありません。

 もちろん、お酒を飲んで救われることはあります。どうしようもない哀しみにぶち当たった時、みんなで喜びを分かち合いたい時、お酒があってよかったと思うことはあります。うまく付き合っていければお酒は人生の友になり得る。ただ、一方で、お酒を飲みすぎて仕事上の失敗につながったり、健康を害したりすることもある。浪費だってバカにならない。別に酒を多く飲めるからってエラいわけでもなんでもない。過去に酒で何度も失敗して謝罪を繰り返してきた私が言うんだから、間違いありません。

 昭和の時代は「お前、酒も飲めないのか。それでも男か!」みたいにオッサンが若者を揶揄する風潮もありましたが、これはダサ過ぎる。酒が飲めない体質の人の方がよっぽど世の中のためになっていますし、冷静な判断をこの世にもたらしてくれていると感じます。だからこそ酒飲みは、そうした人たちへの感謝を忘れないようにしたいところです。

以下ソース
https://www.moneypost.jp/1068727

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