0001逢いみての… ★
2023/10/05(木) 23:42:44.39ID:CAP_USERインセル(incel)とは、「Involuntary celibate」の略語で、直訳すると「不本意な禁欲」という意味になりますが、これは主に女性と関係を持ちたいにも関わらず、経済的な理由などさまざまな要因から「意に反して独り身の男性」を指す言葉として使われています。
近年、このインセルという言葉は比較的話題になりつつありますが、具体的な研究が少なく、多くの意見や評論は根拠のない推測に基づいていました。
しかし、アメリカのテキサス大学心理学科のウィリアム・コステロ氏ら研究チームが最近行った研究により、インセルとして自分を認識している男性は、精神的に多くの問題を抱えており、恋愛相手に対する理想も一般の男性よりも低いことがわかりました。
自分はモテないと自覚している人たちにはどのような心理が働いているのでしょうか。
この研究の詳細は、2023年9月6日付けで『The Journal of Sex Research』誌に掲載されています。
インセルという言葉は、1990年代にカナダ人の女子学生が、自分の意志に反した独身生活を探求するために作った造語でしたが、その後、2010年代に、主にインターネット上のサブカルチャーと結びつき、一般的になりました。
元々は恋愛や性的な関係に憧れながらも、それが叶わない男女を指す中立的な言葉として使われていましたが、時が経つにつれて、言葉の意味や背景に対する認識が変わっていき、現在では主として若年層の男性を指す言葉となっています。
日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、日本語では「非モテ」や「弱者男性」などのネットスラングと結びつけて理解する人が多いようです。
インセルのコミュニティは、一部のメディアや研究者によっては、「過激な思想を流布して周囲を扇情している」として批判されることもあり、実際にインセルを自認する人物が無差別殺人事件を起こしたケースも存在します。
コステロ氏は「人々がインセルについて興味を持つのは、裏を返せば恋愛の成功が、私たちの心と体の健康、経済的な成功、さらには社会的な地位を示す指標としても非常に大切だと考えているからです」と述べています。
最近は世界中で数多くのマッチングアプリが流行し、世界的に多くの人々が出会いを求めている印象を受けますが、実際には多くの人が上手く出会いの場を得られていないことの裏返しだとも言えるでしょう。
実際生物の進化の歴史を見ると、多くのオスが生涯を独身で終わらせることはそれほど珍しくありません。
遺伝学の研究によれば、どの時代でもほとんどのメスが子供を持つ一方で、オスの中で子供を持つのは一部だけだと言われています。
生物において繁殖の権利は強いオスが独占しており、ほとんどの弱いオスは繁殖の機会を得られないのが当たり前なのです。
ただ現代は、こうしたモテないという事実を自覚して、その悩みを多くの人と共有するコミュニティが作られているという点でこれまでと状況が異なっています。
20代後半を過ぎても童貞であることをネタにしている人たちはネットでもよく見かけ、恋愛関連の話題が出たときの鉄板ネタのようになっていますが、実際インセルの人たちは、恋愛は難しいものと感じており、この事実が精神的なストレスとなっているのは明らかです。
メディアはモテない人々の心理についてたくさんの推測をしていますが、実際に、モテないという状況がどのような心理的負担をもたらすかについて科学的に十分な研究はありません。
心理研究の場合、例えばインセルを研究しようとするなら「自分はインセルだ」と自覚している人たちを集める必要がありますが、そういう人たちがあまり研究に参加したがらないというのも研究しづらい理由の1つです。
モテない人たちが、どのような心理的特性を持つか調べることは、精神医学の治療において重要な知見と言えます。
そのためコステロ氏は、「恋愛や性的な関係を持つことができないと感じることが、精神的な健康にどのような影響を与えるのか」を明らかにするためインセルについて調査することにしたのです。
続く
以下ソース
https://nazology.net/archives/134954
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