【宗教】全国弁連・阿部弁護士　旧統一教会に解散命令が出た場合「一部、暴発する信者が出る」

　全国統一教会被害対策弁護団の阿部克臣弁護士は１１日に国会内で開かれた立憲民主党「『統一教会（世界平和統一家庭連合）』国対ヒアリング」に出席した。

　文部科学省は１２日午後に開かれる宗教法人審議会（第１８９回）の冒頭で、森山正仁文科相が旧統一教会に対する解散命令請求を明らかにし、最終的な判断に向けて同審議会委員からの意見を聞く見通しだ。

　これまで７回にわたり宗教法人法に基づく「報告徴収・質問権」を行使し、旧統一教会側に組織運営や献金について報告を求めてきている。

　森山氏は審議会委員からの意見とこれまで集めた情報を踏まえ、早ければ１３日にも旧統一教会に対する解散命令を東京地裁に請求する方針だ。

　立憲は同ヒアリングに先立ち、旧統一教会による被害回復・予防に関する緊急会見を開き、解散命令を受けた宗教法人が財産を処分したり、国外に送金できないように保全できるとする特別措置法案を２０日招集される臨時国会に提出することを発表した。

　阿部氏は「一つ申し上げたいのは、財産を適切に保全できる実効性のある法律を作っていただきたい。法律はできたけれども、使えない、裁判所に申し立てはしたけど、裁判所が認めてくれないようなものですと、被害者救済がはかれないばかりか、逆に統一教会側に有利になる懸念が出てきます。与野党で知恵を出していただいて速やかに国会で（同法案を）成立していただきたい」と指摘した。

　同ヒアリングでは阿部氏に対し「旧統一教会に対して解散命令が出た場合、現役の信者たちはどういう反応を示すのか」という質問があった。

「解散請求がされた段階で教団を脱会する方は、一定数いるのではないかなと思います。ただ、教団の方でそういうこと（脱会者が出ないよう）に、引き締めを図っていると思いますので、逆に態度を硬化させる、教団に残ろうとする信者が多くいると思う。その中で一部、暴発する信者が、おそらく組織としてはそういうことがないと思うが、個人の信者のレベルでは出てくるのはゼロではないと思います」と阿部氏は警鐘を鳴らした。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/279323

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