肉など動物性食品をまったく食べない食事、つまりヴィーガン食と、肉をたっぷり食べる食事のどちらが、より健康にいいかを知るために、双子を使った実験が行われました。その結果、肉を食べない食事の方に軍配が上がり、話題になっています。

 この実験はスタンフォード大学の研究者が行ったもので、JAMAネットワーク・オープン誌に発表されました。 

 調査には22組の一卵性双生児が参加。片方が動物性食品を含まない食事、ヴィーガン食を食べ、もう片方が雑食、動物性と植物性の両方を含む食事を2カ月間続けました。

 その結果、ヴィーガン食を食べた方は体重が減り、悪玉コレステロールも減少したことがわかりました。

 研究者は「健康的な植物ベースの食事は、雑食と比較して心臓を守る利点があることを示した。」とコメントしています。

 今回のスタンフォード大学の研究が注目されたのは、同じ遺伝的構成と環境要因を持つ双子を用いたからです。

 一卵性双生児はDNAがほぼ同じで、多くの経験を共有しているため、異なる食事パターンを採用した後に観察された結果の違いは、主に食事そのものに起因する可能性が高いと考えられます。

 アメリカの1人あたりの肉の消費量は世界平均の3倍。一方で人口の7割が太り過ぎ、4割が肥満症で、多くが心臓疾患や成人病のリスクを抱えています。

 一方ヴィーガン人口は1%、卵や乳製品は食べるベジタリアンも4%に止まっています。

 この調査をきっかけに、100%ヴィーガンでなくても、肉を減らし野菜を増やす、植物性中心の食事を推奨する声はますます高まりそうです。

以下ソース
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/279869