盛山正仁文科相が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から選挙支援を受けていた疑惑をめぐり、岸田文雄首相は盛山氏の更迭を否定した。岸田首相は、旧統一教会と接点のあった閣僚を交代させ、政治資金パーティー事件では、安倍派(清和政策研究会)を閣僚や党幹部から外した。身内である岸田派の盛山氏をかばうのはダブルスタンダード(二重基準)≠ナはないのか。

盛山氏をめぐっては2021年10月の衆院選の際、神戸市で関連団体の会合に出席し、推薦状を受け取ったと朝日新聞が報じた。盛山氏は6日の衆院予算委員会で、報道について「写真があるのであれば推薦状を受け取ったのではないかと思う」と事実上認めた。「(推薦状の)記憶がなかったので、これまで自民党に対しても報告していなかった」とも語った。文科相は宗教行政の所管庁トップとして教団対応に当たる立場だ。

岸田首相は6日の予算委で、「自ら説明責任を果たしていただきたいと思うが、引き続き職責を果たしてもらいたい」と更迭を否定した。閣僚と教団との関係の再調査の意向も示さなかった。

岸田首相は22年8月の内閣改造で、旧統一教会との関係を認めた7閣僚を交代させた。政治資金パーティー事件でも安倍派の松野博一官房長官ら4閣僚を交代させた。

政治ジャーナリストの安積明子氏は「岸田首相の対応はチグハグで、確固たる信念や、基準はないようにみえる。旧統一教会問題の軽視とも捉えられかねないし、安倍派を排除しながら身内を守る姿勢をみても、自らの延命を図ることしか考えていないのではないか」と指摘した。

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20240207-3K6NPJ6HSRMTZCKYGRP2U2QLUM/