立憲民主党は19日、盛山正仁文科相に対する不信任決議案を衆院に提出した。理由は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との不透明な関係だ。20日に採決される。

 文科省は宗教法人を所管する省庁。盛山氏は文科相として旧統一教会に対する解散命令請求を行っていた。一方で盛山氏には2021年の衆院選の際に、旧統一教会の関連団体から推薦状を受け取るなど選挙支援を受けていたとの疑惑が浮上している。

 立憲は「国民から疑念を抱かれずに公正な審理を進めることは不可能だ」と指摘。同党の安住淳国対委員長は「教育行政をつかさどる者として適格性に欠ける」と攻勢を強めている。現状では共産党が賛成に回るという。

 一連の盛山氏と旧統一教会との関係性の暴露は信者によるリークと疑われてきた。「選挙支援をしてきたのに解散命令請求をするなんて許さない」という恨みが信者たちにあると指摘する声もある。

 こうした疑惑に対して、旧統一教会の関連団体である世界平和連合が17日に声明を発表。「一部メディアでは、これらの報道が家庭連合側の『組織的リーク』や『報復』であるかのように論じられています」として見解を披露している。

 これまで政治家に対して「双方合意の上で選挙応援をしてきました」とし、「法的にも道義的にもまったく問題はないのです」と主張。そして、盛山氏が窮地に陥っている理由は、岸田文雄首相が自民党総裁として自民党が旧統一教会との関係を絶つとしたことにあると強調。「関係断絶を宣言した岸田首相の判断こそが誤りだった」とまとめていた。

 関係断絶を宣言した以上、今後も接点が明らかになる度に政権へのダメージとなる。永田町関係者は「岸田氏や盛山氏に批判があるのはもっともなことだが、リークに踊らされてはいけない。とにかく冷静にいることが大事です。旧統一教会に使われちゃいけない」と話した。

 岸田氏は盛山氏について続投させる考えを示している。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/292776