江戸の吉原の昔から、
金で一夜の楽しい夢を買うのは悪いことではない。
でもしょせん夢は夢、
いくら起請文書いたり、指を切り落として誓っても、
色恋遊びの刺身のつま。
遊郭の男女に誠なんてありはしない。
本気になったら野暮の骨頂、空しい夢にしかならない。
身請けされた遊女は、結局はまた自分から吉原に戻ってくるんだよ。

金が絡んだ色恋もどき、昔からおんなじことの繰り返し。
せめて色恋もどきを楽しめる大人になって、風流に遊びましょうや。