凛々、俺。時々、姉。
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俺の大切な金玉を姉に探してもらった話を書いていく。よ? 数年ぶりに実家に帰省したんだ。
「ちょっと近くまで寄るから久々にそっちに顔だすよ。」
的な軽いノリで家族には連絡してた。
死ぬ気満々だったもんで身の回りの金に替えられるもの全部売り払って、車も売ってしまったから電車で。
新幹線、在来線と乗り継いで、地元の懐かしい制服姿の女子高生とか目にした。
自分の死を意識し始めてDNAが子孫を残したがっているとでもいうのか、
ここ数年忘れていた性欲めいたものが俺の中で疼き始めて、電車内でちょっとだけムラムラしてた。
働き詰めだったし、売るもの売ったし、金はたんまりあって、それを家族に残そうと思ってたんだ。
そのうちの数万円なら、この世の最期に風俗代として使ってもバチは当たんないかなぁなんて、
その時はそんなことを思っていた。 実家の最寄りの駅のホームに降り立ったとき、一人だけケタ違いのオーラ放ってる女子高生がいた。
ボロ雑巾みたいな状態だった当時の俺には眩しすぎて、正直、真正面から見るのきつかった。
なんか生命力に満ち溢れすぎてて。パッと見、遠くからでも光り輝いてる気がした。
不思議とその娘にはムラムラするもの感じなくて、なんか俺とは住んでる世界が違う人種みたいな、
そんな印象だったなぁ。
その女子高生の脇を通り過ぎる時は伏し目がちに足元ばっかり見て歩いてた。
視界にその娘の靴と紺色っぽいハイソックスだけが見えて、コイツ膝下長ぇな、なんて思った。
2〜3歩通り過ぎた時に「あら?w ちょっと! こらこらw」って声が聞こえて、一瞬立ち止まって。
なんか女子高生が喋ったけど声に聞き覚えがあるようなないような、でも気のせいだと思ってまた歩き始めた。
そしたら「ちょっとぉ!タッちゃんってば!」って俺の愛称で呼ばれて。
振り向いたら、あの女子高生がちょっとイラっとした感じで俺のこと睨んでた。 「気付かなかったの!?」「凛々・・・か?」
リンリンってのは姪っ子の愛称で、幼い時にそんな風に皆から呼ばれてて。
今はなんて呼ばれてるのかは知らなかったけど、そう呼ぶしかなかった。
でも半信半疑だった。俺の知ってる姪っ子は最後に見たのがランドセル背負ってるくらいの年齢。
それ以降も何回かは実家に帰省してたとは思うんだけど、タイミングが合わなかったのと、
俺的に会い辛い理由もあり、姪っ子と会うのはずいぶんと久しぶりな気がした。
「な、なんか、凄くなっちゃったな。」「は?」
訝しげに俺を見つめる女子高生。その背丈は俺よりちょっと低い程度。
なのにも関わらず、同じ人間なのか疑いたくなるほどの顔の小ささ。
8等身ってやつか?凄い体型してるんだなって意味で、感じたまま素直に言っただけだったが、
久しぶりに会った姪っ子に俺は一体何を言っているのかと、我に返った。 隣に並んで歩くのはちょっと気が引けて、ちょっと遅れ気味に後ろを歩いた。
その日は風が強くて、スカートの中にまで風が吹き込み、見てる俺の方が心配だった。
そのたびにチラつく太ももが気になったけど、そこにエロを感じたわけではなくて、
周りの男子学生の視線から守ってあげたいような、そんな気持ちだった気がする。
全体的にはスラリとした印象だったけど、細すぎない脚はメリハリがあっていい感じ。
確かバスケやってたんだっけかなぁ?なんて思い出し、身長が高いことも少しだけ納得した。
駐輪場に自転車があるってことで、一緒にとりに行く。
会話をそれなりに交わして、今日俺が来ることをバァバ(俺の母親、つまり姪っ子の祖母)から
聞いて知っていたこと、同じ電車に乗ってたのはたまたま偶然だったって教えてくれた。 凛々は俺の姉のムスメで一人っ子、ひとまわり以上も俺とは年齢差があったけど、
タメ口きかれても自然な感じで、随分会ってなかったはずなのに余所余所しいところもなかった。
初対面でもないのに第一印象って言い方は変だけど、もし同級生で同じクラスだとしたら、
俺から話しかけることなんてまずないような、そんな印象の女子高生だった。
制服姿とはいえ、見た目はもう完全に大人の女の雰囲気を醸し出していて。
もうずっと若い娘と接する機会なんてなかったし、どちらかといえば若い女性と話すのなんて苦手な分野。
もちろん姪っ子ではあったけど、いきなりラフな感じで気楽に話せたのはとても不思議な気もした。 実家に辿り着くまでは15分くらいを要したんだけど、姪っ子は自転車を引っ張って一緒に歩いてくれた。
「自転車に乗って先に行っていいよ。」って、俺は言ったんだけど。
俺なんかが一緒に歩いているのは良くない気がして、なんだか周囲の視線も気になったし。
「そうしたいならとっくにそうしてるし。タッちゃんが私と歩くの嫌なのか?」
とか、割と辛辣な口調でそう言い返された。
その質問には特に答える必要性も感じなくて、俺は機転を利かせたつもりで、
「んじゃ俺が乗って先に帰ります。」ってダチョウ倶楽部っぽくフッてみた。
「いやいや私が。」「いやいや俺が。」「どうぞ。」「どうぞ。」だなんて。
一人足りない気がするけど、そこそこ呼吸もぴったりで、すごく笑ってくれて。
ああ、今時の女子高生でもこんなネタで笑ってくれるんだなぁって、すごく安心した。 それからは俺が自転車を引っ張り、実家に到着する直前で
「凛々なんて呼んで、おかしくない?」って尋ねた。
彼女はまったく興味なさそうに「別にいいよ、そんなの」って答えた。
それからちょっと考えたあとに「そう呼ばれるのは嫌じゃない」って付け足したんだ。
その割には不機嫌そうな顔だなって、俺はこの時そう思った。
数年ぶりに実家へと帰り着くと、母と姉が出迎えてくれた。
残念ながらジィジ(俺の父親、つまり姪っ子の祖父)は前年に他界。
俺は仕事の都合で隣県に移住したってこともあって、本来であれば母がただっ広い家に一人暮らし。
になっていたところだったんだけど、姉親子が地震で被災。
当時は、実家に身を寄せ、母と姉、その娘である凛々の3人で暮らしていた。 俺は長男で、将来的には妻と一緒に実家に戻ってくる、って未来予想図を描いていた。
残念ながらその妻とも離婚し、子供もなし。色々と事情が重なり、精神的にもダメージを受けてた。
まぁ悩んで悩みぬいた挙句、もう死のうかなって、そう決めて最期に家族の顔を見に来たってわけ。
幸か不幸か、姉親子が実家で暮らしていたし、このまま住んでもらって構わないんだけどな、って感じ。
もう思い残すことはなかったので、身辺整理も終えて、仕事も月末で退社、そして今日に至る。
その日のうちに死のうとは思ってなかったけど、実家で食べた夕飯は俺にとって最後の晩餐って感じだった。
俺、母、姉、姪。家族4人での食事は感慨深かった。
死にそびれた俺は今もこうして生きているのだけども。 夕飯の途中、気付いたことが2つほどあった。
そのひとつは、母も姉も、凛々のことを〇〇さんだなんて本名で呼んでるんだ。
しかも「さん」付け。俺だけリンリンと呼ぶのが躊躇われて、出来るだけ呼ばないように意識してた。
ただ、飲み慣れないアルコールなどを珍しく口にして、何かの拍子に「リンリン」って呼んでしまった。
すると母が「リンリンなんて呼ぶと怒られるよw」って。
それに呼応するように姉が「そうそうw このコ難しい年頃だからw」とか。
当の本人である凛々は「余計なこと言わなくていいってばっ!!!」なんてちょっとお怒りモード。
そのあと俺の方をチラッと見て、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしてた。
すごく可愛く見えたのは、酔ってたせいもあったと思う。 このときは、そこで話題が逸れてしまったのだけど。
姪っ子がちょっと席を外したその隙に
「リンリンって呼び名は子供っぽいからもうやめて」って。
だいぶ前に本人からそんなお達しが出たのだと、母と姉が教えてくれた。
俺は「へー。」ってテキトーに相槌打って、帰り道に本人からそう呼んでいいと言われたことは黙ってた。
でももしかすると俺の聞き違いで、呼ぶなって言われたのかも知れない。
そう呼ばれるのは「嫌じゃない」って言ってた気がするのも、「嫌」の間違いだったのかも、って。
でも実際のところは、翌朝、凛々と呼んでイイと、本人から許可が出るんだ。
ということで、このスレでも凛々と表記しようと思います。もちろん愛称だし仮名です。 そして気付いたことの、ふたつめ。
帰宅後の凛々は、長袖Tシャツにハーフパンツ。
季節的にはまだ肌寒い と思うような格好で過ごしていたのだけど、手足がメチャ長かった。
「和室というものが減少し、洋間でソファーやテーブル&椅子で過ごす機会が多くなった日本の子供は、
正座しなくなった分、足腰にかかる負担が軽減され、昔と比べて体型も変わり足が長くなった」
なんて記事を新聞か雑誌で見たことがあった。
今まさに目の前にいる凛々がその現代っ子ってやつなんだなって俺は思った。
そして、ちょっとピチッとしたシャツを着ていたせいもあってか、胸が超ポッコリしてた。
それは爆乳とか呼べるほどデカいモノではないのだけど、それとは対照的なウエストの細さと相まって、
異様なほどに目立ってた。 実際はDcupのブラがちょっとキツいくらいの大きさ。
でも、俺のなかで姪っ子の最後の記憶はランドセル背負ってるような女の子。
さっき駅で再会したときだって、身長は急激に伸びた気はするけどスラリとした感じの女子高生。
そんな姪っ子が、意外なほどに大きなオッパイの持ち主であったことに、俺はすごく驚いた。
ウエストは本当に細いんだ。そこから上へと辿っていくと急に膨らむ。
最近のブラの寄せて上げて効果は凄いんだなぁ、なんてそんなことも思った気がする。
その思いは、後日、凛々の大胆な行動で見事に裏切られるのだけど。
慣れない電車を乗り継いだ疲れと、飲み慣れないアルコールを口にしたことですぐに酔いが回った。
別室に敷いてもらった布団に案内されると、不眠症気味だった俺なのにすぐさま眠りについた。 何かの気配を感じて俺が目を覚ました時、夜明けが近かったのか、もう外は薄明るくなってた。
廊下へと続く襖が半開きになってて、つい今しがたそこから誰かが出ていった気がしてた。
眠い目を擦りながら周囲を見渡すと、隣にも布団が敷いてある。
そこからいかにも人間が抜け出したって感じに、掛け布団が丸まって膨らんでた。
母?この部屋で寝るようになったのか?なんてボ〜っと考えていたと思う。
廊下のその向こう側にあるトイレの水を流す音。それから誰かがこちらにやってくる気配。
数秒後に半開きの襖の影から姿を現したのは凛々だった。
凛々は出来るだけ音を立てないよう襖をそぉっと閉めたあと、こちらを振り返った。
予想外の相手が出現したことに戸惑いを隠せず固まってた俺。
その俺に気付いた凛々がちょっとだけ仰け反ってビクッとしてた。 両手を顔の前で合わせて、唇だけで「ご、め、ん」って言ってた。
たぶん俺を起こしてしまったことへの謝罪だったんだろうと思う。
それからさっきまでそこに寝てたと思われる布団の中へとスルリと入った。
うつ伏せで何度か枕の感触を確かめるようにしたあと、俺の方へと顔を向ける。
俺はまだ固まってて、少しのあいだだけ無言で見つめ合ってた気がするよ。
ようやく金縛りが解け、俺も唇だけで「なんでここに?」って言った。
凛々は聞き取れなかったらしく「はい?」みたいなリアクション。
そのあとで耳を俺の方に向けて布団から身を乗り出してきた。
俺はちょっと遠慮がちに彼女の耳元に顔を寄せて、さっきと同じ質問を静かに繰り返す。 凛々は何度か頷いたあと、人差し指をチョイチョイさせるようなちょっと生意気な仕草。
俺にも耳を貸せと要求してきた。俺はまた遠慮がちに彼女のそばへと顔を近付ける。
「あの地震以降は、みんな下の階で寝てるんだよ。」
耳元に吐息を吹きかけるようなヒソヒソ声で囁く。フワッと良い匂いがして内心ドキドキ。
ちょっと考えたあと俺は「みんな?」って普段と変わらぬ声の大きさで聴き直してしまった。
そしたらすごい勢いで口塞がれて、シー!シー!って黙らせられたんだ。
この時、凛々のオッパイが俺の体のどこかに触れて、そのあまりの存在感に一瞬怯んでしまった。
その感触はなんだか懐かしいようなそんな気持ちも感じてた。
そして凛々は今さっき自分が入ってきた襖とは逆側の襖を指差して「ママとバァバ」ってまた唇だけで言った。 なんでコソコソと話をしていなくてはいけないのかって、ちょっと疑問に思っていたけど謎が解けた。
どうやら、襖一枚隔てた隣の部屋には母と姉が寝ているらしい。
俺は女子校生と同じ部屋で寝てたことにハラハラドキドキするものを感じていたんだけど、
隣にあの二人も寝ていると判明したこの段階で、なんだか急に落ち着いてしまった。
と同時に、目の前にいる姪っ子に対してちょっとだけ抱いてしまった邪な自分の感情を戒めた。
それからしばらくは、もうその内容は忘れてしまったけど、お互いの耳元で何かを話してた気がする。
ただ体勢的にもだんだん辛くなってきて、気付いたときにはなぜか筆談してた。
俺はほぼ手ぶら状態で帰省したんだけど、ちょっとした手帳みたいなものを持参してた。
遺書の下書きみたいなもんメモってたんだけど、凛々との筆談に役立つとは思いもしなかったな。 携帯のライトを明かり代わりに、
『目、覚めちゃった』『俺も』『字、綺麗だね』『まぁね』
なんて短いやりとりを最初は繰り返してた。
凛々の書く文字は、その容姿とは裏腹にずいぶん子供っぽくて、可愛らしかった。
1週間ほど生活を共にすると、その中身はまだまだ幼いってことに気付くんだけど、
時折見せる大胆な発想や行動は俺の理解を超えてしまうときがあって。
そのギャップに俺はのめり込んでいくことになる。
『凛々って呼んでダメなの?』『いいよ』『そう呼ぶと怒られるみたいなこと言ってたけど』
『タッちゃんは呼んでもOK』『ふーん』『でもみんなの前ではあんまり呼ばないで』
『なんで?』『恥ずかしいから』
すっかり夜が明けてしまうまでそんなやりとりをして、2人で一緒に寝坊した。 凛々は春休みだったので、寝坊しても学校に遅刻する心配はなかった。
駅で制服姿の凛々と出会ったのも、出席を取らない自由参加の講習を受けに行って、その帰りだったとのこと。
「春休み中は学校に行く行かないの選択権は私にあるのだぁあああ!」とか偉そうに言ってた。
黙って大人しくしていれば可愛い、いや顔立ちは美人とか綺麗と呼ばれる系統。
時々テンション上がりすぎて変な娘になっちゃうのが惜しい感じ。まぁ学校では違うのかもしれないけど。
本人も姉も進学を希望しているらしかったので、半ば追い出すようにして学校に行かせる。
姉は普通に仕事持ってたので朝8時には出勤していく。
母は年齢の割には達者で、毎日のように〇〇教室だとかの習い事に通ったり。
そのメンバーと女子会(?)を開いていたり。
その行き帰りをほぼ徒歩で往復するという日々で、一度出かけてしまうと半日ほど戻らない。 つまり、凛々さえ学校に行けば、俺は気ままに一人になる時間を作れる。
俺にはそういう時間が必要だった。
この世から消えて居なくなるXデーに向けて準備を怠るワケにはいかなかったのだ。
それに遺書もまだまだ完成してなかったしね。
帰省して2日目か3日目の夕食後。
俺を含む3人の大人たちはテレビ、凛々は同じ部屋にいるものの勉強道具をテーブルに広げてた。
春休みが終わればすぐにテストがあるらしく、与えられた課題に悪戦苦闘している様子。
こんな騒がしいとこじゃなく、もっと静かで勉強に集中できる部屋があるだろう、と思ったものの、
モロに直撃を受けた地震の影響で、部屋に独りで居るってことが出来ない状態だったらしい。 「ねぇタッちゃんって△□高校だったってホント?」「うん。」
「マジ?頭いいんじゃん!」「それほどでもない。」
「ねぇねぇこの問題教えて、わかる?覚えてる?解ける?」
凛々のその目には俺に対する尊敬の念が込められてて、俺も満更でもなかった。
「チッ、しょうがねぇなぁ」とか余裕ぶって高校生の問題集に向き合うものの、正直吐き気がした。
でもまあそれなりに思い出すもので「すっごーい!」とか連呼されるのは気分が良かった。
基本的に勉強を教える、教わるというスタンスなので真面目な会話が交わされる。
でもそれは、リビングに4人全員が揃ってるあいだだけ。
母も姉も22時には寝る人で、それ以降は0時過ぎくらいまで凛々と2人で過ごす。
そうなると集中力がなくなって携帯イジリが始り、俺の役目も終わってしまう感じ。 「タッちゃんメアドは?」「あるよ。」
メールアドレスの交換なんぞしたってあの世とメールは出来ない。俺はそう思った。
「あるよじゃなくてw 教えてってこと。」「あい。」
見られて困るようなものもないし、俺の携帯を手渡し勝手に登録してもらう。
朝まで筆談なんてしたせいなのか、俺達2人の距離はちょっと縮まった気がしてた。
案の定、凛々は何の断りもなく俺の携帯の中身をチェックしたっぽい。
「あのヒトと連絡取り合ったりしてないんだね。」って言いながら、俺に携帯を返す凛々。
「あのヒトかぁ。もと、ね。もと。元・奥さん。」
虚を突かれる質問だったけど、ソコだけはハッキリさせておきたくて、何度かソコを強調した。
そんな負け惜しみみたいな感情が、俺にもまだ残っていたんだなって自分でも少し驚いた。
元の妻は勿論、俺はもう誰ともメールのやりとりなんかしてなかった。
そこは突っ込まれなかったけど。それっきり凛々は話さなくなって、俺も特に何も言わなかった。 余計なことしなきゃよかった、そして言わなきゃよかったなって、そう反省してた感じ。
素知らぬ顔してたけど、離婚した元・妻を「あのヒト」と呼ぶ凛々をまっすぐ見れなかった。
ちょっとだけ居心地の悪い空間だったかもしれない。
しばらくして「この問題教えろ」なんて言われ、俺も「生意気」なんて何事もなかったかのように接する。
「やっぱ頭良いね、大学も□△大学だもんね。」「まぁね。」
そんな会話も交わした気がするが、生きる上で学歴なんかそれほど役に立たないって事をまだ彼女は知らない。
俺も教えようとは思わなかったけど。
凛々には明るい未来だけを見据えて生きて欲しかった。 0時過ぎになると、どちらからともなくもう寝るかって雰囲気になり、俺が布団を敷きに行く。
自分が寝る布団のすぐ隣に、女子高生が寝る布団を敷くってのは妙な気分で、近付け過ぎはよくない。
でも離し過ぎてもそれは凛々の存在を意識しすぎてる様な気がして、その距離感が難しかった。
そうしているあいだに、凛々は入浴したり、あるいは洗顔と歯磨きで終わったり。
入浴したときはパジャマに着替えて寝室にくるんだけど、入浴しないまま寝るときは、
長袖Tシャツにハーフパンツっていう例の格好でそのまま寝てしまう。
一緒の部屋に寝る回数が増えていくにつれ、ハーフパンツも無し!なんて日もあって、流石にそれは注意した。
が、次の日はなぜか俺のパンツをはいて登場したけれど。
「メンズのパンツの方がしっくりくるね」なんて笑ってるし、なんとなく嬉しかったのでそれは許可した。
スタイルが良いせいか男物の綿のボクサーパンツがよく似合ってた。 俺が居なければ、実家は女3人だけでの生活。
ひょっとすると、凛々がパンツ一丁でウロウロするのも、割と当たり前なのかも知れない。
まぁ俺が居てもウロウロしてる姿を時々見かけたけど。脚の長さにビックリだった。
ちなみに、凛々が布団を敷くと、俺の布団とピッタリ横付けで敷いてしまう。
俺という存在は家族としてしか認識されてないのだろうって、最初はそう思っていた。
朝になり目を覚ます。朝飯は要らないので、寝かせておいてくれって言ってあった。
仕事を辞めたことは伝えてあったし、次の仕事を探すまでの充電期間だろうくらいに思われていたのかもしれない。
10時くらいまで寝ていれば、いつのまにやら家に居るのは俺一人っていう日が2、3日のあいだ続いた。
とは言っても8時くらいには目を覚ましていたので、1〜2時間はボォーと考え事。
そんなとき、学校に行ってるはずだと思ってた凛々が俺の元へとやってくる。 凛々が寝ていた布団は畳んで既に押入れの中なので、今は俺が寝てる布団しかない。
その横に、無遠慮に寝そべる凛々。持参した参考書を枕元にバサっと広げる。
「学校は?」「タッちゃんに勉強みてもらえば、春休み中はワザワザ行かなくてもいいかなって感じ?」
そう言いながら、掛け布団をめくり、俺の脇に潜り込んでくる。
この瞬間だって俺は、やっぱりもう異性としては見られてないんだなって思った。
「ねぇね、桜見に行かない?」「行かない」
「今が満開だって言ってたよ、週末天気崩れるから散っちゃうかも、行かない?」「行かない」
「なんでー、行こうよー」「勉強する為に家に残ったんでしょ?」
「桜見たら勉強にも集中できる気がするー」「行かない」
そんなやりとりを繰り返してたら、諦めたのか、急に立ち上がって部屋を出て行こうとする。 「女の子に花見に誘われるなんてもう二度とないからね!
私のせっかくの誘いを断ったことを後悔するがいい!」
とか、部屋を出る間際にそんな捨て台詞を吐いていきやがった。ちょっと演技がかってたけど。
まぁ間違ってはいない。女の子どころかもう誰からも誘われることはないだろう。
今年の桜が人生で最後に見る桜だろうし、俺の方が桜より早く散る予定なのだから。
そんなこんなで、この日を境に、凛々は春休みのあいだ学校に行かなくなる。
ただ、花見の誘いを断ったせいか機嫌が悪く、俺にあまり近寄ってこようとすらしない。
姉が言ってた「難しい年頃」ってのは、こういうところなのかもしれなかった。 俺に勉強をみてもらうから学校には行かない、って前提だったくせに、これでは意味がない。
夕食後も、テーブルの上にテキストの類を開いてはいるが、いつも以上に集中力に欠けている感じ。
休み明けにすぐテストがあるってことを思い出して、仕方がないので俺の方から声を掛けることにした。
母姉が寝室に引っ込んだのを見計らって「明日は晴れるかな?」ってちょっかいを出してみる。
俺に顔を向けようともしない凛々から「知らない、そんなの私に聞かれても知るわけがない。」との返事。
嘘だ。週末は天気が崩れるから桜が散っちゃうかも、などと天気予報を把握した上で俺を花見に誘ったくせに。
ずいぶん冷たい態度とるんだなって、意外と面倒臭い娘なのかとも思う。 「晴れてもらわないと困る。ね?凛々?」
意味ありげにそう言ってみると、無関心を装ってた凛々からは「なんか予定あるの?」との質問。
お、もうすぐ釣れそうな予感と思いつつ「ちょっと花見にね」ってもう一度エサを巻く。
「えっ!?誰とっ!?」って、ようやく凛々は顔を上げて俺の方を見てくれた。顔が別人のように明るい。
「誰?って可愛い子が誘ってくれた気がしたけど?」このセリフはチラッと凛々を見てから言ってやった。
「それ私のことだな!!!」って、急にピンと背筋を伸ばした凛々が自信満々でそう言った。
つい今の今までふてっクサれてたのに、よくもそこまでコロッと態度を変えられるもんだと思う。
まぁ俺が15,6歳の頃だって、案外こういう感じだったのかも知れない。 「何着て行こうかなぁ」だなんて、もう勉強なんかそっちのけって感じで言うので、
釘を刺す意味で「俺はジャージ」と言ってやった。「花見したら勉強もちゃんとやれよ」とも。
「は?なにそれ?ジャージはひどくない?」
俺の一言目は聞こえたらしいが、二言目はまったく聞こえてない様子。
俺はほぼ手ぶらで帰省したこともあり、来た時に着ていた服くらいしか持ってなかった。
ジャージとパンツの替えくらいは、実家のタンスに残ってたので困ってはいなかったけど。
結局、次の日は俺の洋服を凛々と一緒に買いに行って、それから花見に行くってことに決まった。 「明日はいつもより早く起きてね」って何度も念を押されながら、就寝。
その言葉通り翌朝目を覚ましたのは6時頃。俺の布団に一緒に凛々が寝てて「うおっ」ってなった。
ただそのあまりに子供っぽい寝顔は何か癒されるものがあり、戸惑ったのは一瞬だけ。
俺が凛々の布団に移動すればいいや、なんて思いながら隣の布団に潜り込む。
そこで目を覚ましたのか、それとも元々起きていたのか、凛々が「寒い」って言いながらまたこっちに来る。
さすがに一緒の布団はマズい、襖一枚隔てて母と姉だって寝ているのだから。
でも必要以上に距離を置くのは俺が凛々を意識しすぎているような気もしてて。
やっぱりそれは自意識過剰すぎて逆に恥ずかしいような気持ちにもなる。 就寝時から一緒の布団で寝るなんてことはないのだけど、朝になるとなぜか一緒に寝てる。
そんなことがまぁまぁの頻度で起こるんだけど、俺はただジッととしてて。
凛々は規則正しく7時になると起きて部屋を出ていく。
ただそれだけのこと、やましいことなんか一切ない、って自分を納得させるのに結構苦労した。
服を買いに行って、凛々チョイスで何点か選んでもらい、適当に買い込む。
凛々用だと思われるメンズのボクサーパンツとかもあって、まぁまぁ大荷物。
幸い実家には、ジィジの残した車があったので、移動手段に困ることはなかった。
昼飯を一緒に食べたり、凛々にも服を買ってあげたり、なんだかんだで夕方になってしまう。 せっかくだから夜桜が見てみたいという凛々の提案で、夕食後に母姉に見送られて出発。
年頃の若い娘がこの時間から外出ともなれば、普通は心配されるのような気もするのだけど、
保護者同然の俺が一緒ってことで特に何も言われず。
意外と放任主義なのか、鈍感なのか、寝室の配置もややおかしいのではないかとも思ってた。
俺、母、姉、姪の4人で2部屋に分かれて寝るなら、母と俺、姉と姪がそれぞれ同室になるべき。
ま、襖一枚隔てて隣同士だし、凛々と俺が一番寝るの遅いし、あまり深くは考えてなかったのかも。
凛々ってコの性格と過去の言動を考えれば、もう少し配慮があって然るべきであったとも思う。 実家から徒歩15分くらいのところに、桜の木がたくさんある城跡があった。
名所と呼ぶほどではないが、この季節になるといくつか出店が立ち並び、結構賑わう。
到着したのは21時すぎであったが、家族連れも多く、小さい子供たちの姿も見かけた。
凛々は同級生と思われる若い男女に声を掛けられたりしながら、俺の後ろを追って来てたけど、
やがてどこにいるのかわからなくなってしまう。
メアド交換してもらったはずだし、なんとかなるさって楽観的に考えてた。
もしかすると「仲間達と会うため夜に家を抜け出す口実」に俺は使われたのかとも思ってた。
それならそれでいいと思った。俺みたいなオッサンと花見に来たって面白いはずがないし。
俺が傍にいたら邪魔なんじゃないかなって、むしろ気を利かせたつもりでもいた。
それに、仕事仕事で人生を駆け抜けてきた俺には、ゆっくり桜を見る機会なんてなかったから、
最後にじっくり見てみたいって、そういう気持ちもあったんだ。 ライトアップされて闇に浮かび上がる桜は、とても美しかった。
桜以外の木々だって、幹が太くて、逞しくて、しっかり大地に根を下ろしていて、とても頼もしく感じた。
今の自分の境遇や、心細い心境と対比させて、少し感傷的になっていたのかもしれない。
目を閉じたら、騒がしいはずの周囲の雑音が消え失せて、シーンと静まり返った気がした。
それなりに良い人生だったのではないかと思う。そう思いたかっただけなのかも知れないけど。
いつまでも実家にいるわけにもいかないし、明日にでも死に場所を求めて旅立とうかなって考えてた。
「来年もまた見に来ようね。」
いつの間にか凛々が隣に居て、舞い散る花びらを見上げるその横顔はハッとするほど綺麗だった。 「帰ろう、タッちゃん。」ちょっとだけ凛々に見惚れていて、反応が遅れた。
「え?もう帰るの?」「うん。」「友達は?」「さぁ、そのへんに居るんじゃないかな。」
まだここに到着して15分も経過していない。もう帰ると言われて何か釈然としないものを感じる。
再び周囲の喧騒が聞こえ始めて、酒を飲んだり、奇声をあげたり、楽しんでる人達の姿が目に入った。
「俺は先に帰っててもいいよ?その辺で時間潰すし。あとで落ち合って一緒に帰宅する?」
凛々は友達ともうちょっと一緒に過ごせばいいんじゃないかって、そう思って言った言葉だった。
「は? 一体なにを言ってるの? わけわかんない。」
怪訝な表情を浮かべ、ちょっと不機嫌そうにそう言って、凛々が先に歩き出す。
俺は何か機嫌損ねること言ったのだろうかと、慌てて追いかけて、もう一度問う。 「ほんとに帰るの?」「帰るよ、伝えたいことは伝えたし、目的は果たした。」
キリッとした表情で凛々がそう答えた。俺はそれこそワケがわからなくて。
俺とハグれているあいだに、実は好きな男とでも待ち合わせていて。
彼女はそこで告白でもしてきたんじゃないかと、ちょっと無理矢理な妄想を膨らませた。
そんな勝手な妄想をした上に、その妄想上の相手の男に俺は嫉妬に似た感情を抱いた。
「俺なんかと花見に来たって面白くもなんともなかっただろw」
その感情を打ち消すためのセリフが口をついて出る。
「タッちゃん、カッコイイよ?」「・・・。」
そんなストレートな褒め言葉を喰らうのは久しぶりすぎて次の言葉が続かなかった。
凛々は2〜3歩前に駆け出して、そこで振り返って俺を見つめる。 「うん、似合ってる。さすが私。センスいいね。タッちゃんカッコイイ。」
「服かよ!」「服だけじゃねーよ、安心しろ。」
そう言って近付いてきた凛々は、スルリと俺と手を繋いだ。
その動作は余りにも自然すぎて、俺は手を振りほどく隙すら与えてもらえなかった。
「ヒゲ、超似合うよね。」手、手、手、どうしよう。まぁいいか、って思いながら答える。
「単なる無精髭ですけど。」「わかってないな、そこがいいんじゃん。」
「そうなの?」「くたびれたオッサンって感じが、逆にセクシーwww」
「馬鹿にしてんの?w」そんなことを言い合って、いつの間にか腕も組んで寄り添って歩いてた。 あっという間に家の近くまで戻ってくる。
でも左折するはずの交差点を右に曲がったり、直進を左へ行ったりで、実家への順路から逸れていく。
コレはちょっとアレだな・・・と思いながらも、凛々に手を引かれ導かれるように歩く。
抗えなかったわけじゃなく、俺もまだ帰りたくなかったのだと、心のどこかで気付いていた気もする。
幼い頃の凛々とよく遊びに来てた公園にたどり着き、その周りを半周くらいしたあたり。
街灯が公園の木々に遮られ、ちょっとした暗がりに差し掛かったとき、凛々が足を止めた。
俺のほうに向き直って、真剣な眼差しで見つめ、体を寄せてくる。俺は動けずにいた。
割りとはっきり顔は見えてて、嫌になるくらい「あのヒト達」に似てるな、と俺は思った。 時間が停まってた。呼吸も、おそらく心臓の鼓動も。
でも何事も起こることなく、全ての静寂が元通りに動き出した。
凛々が目を逸らして、繋いでいた手を引っ張りまた俺を誘導する。
歩いてきた道を逆に戻る、今度こそ家路に着く正規ルート。
「なによ?」
横目でチラリと俺を一瞥したあと凛々がそう呟いた。
悔しそうで不機嫌で、でもそのどちらも照れ隠しだとすぐわかった。
「別に、なにも?」
俺は逆に凛々と目を合わせないままぶっきらぼうに言い返した。
不安が安堵へ変わり、でもそのどちらも拍子抜けな感が否めなかった。 「なーんかタッちゃん嫌い。」「なんでそうなるんだよ。」
「何か言ってよ、あるでしょ何か。」「うーん・・・。」
気の利いた台詞も浮かばず、言葉を選ぶ余裕もないまま、口にしてみた。
「正直いうと、キスされるのかな、って思ったよ。」
凛々はニンマリしたあと「出来なかったんだよっ!!!」って。
繋いでいた手を振り払って「手汗ヤバいー。あー緊張したぁー。」って。
紅潮した顔の前でパタパタと扇ぐように、忙しく両手を動かしてた。
ソレたぶん俺の手汗だぞ、って思ったけど、黙ってた。 そのあと凛々は手汗を気にしたのか、手は繋がず腕だけ巻き付けて組んできて。
「やっぱ子供の頃とは違うもんだねータッちゃん?うふふー。」
絶対にワザとだろ、って思えるくらいに胸をくっつけてきて、上機嫌だった。
上機嫌なのは俺じゃなくて凛々がね。俺は心ここに非ずな感じだったと思う。
未遂に終わったキスだったけど、凛々とのキスは過去に何度か経験してた。
最初はキスとは呼べないくらいの、頬っぺにチュー、が始まりだった。
誕生日ケーキのロウソクの灯を吹き消すと、凛々が頬っぺにチューをする。
それは対象が俺であれママであれ、バァバであれジィジであれ、男女問わず関係なく。
家族に対する凛々なりの祝福だったのだろうと、記憶している。 それが誕生日ではなくても「大好きよ」って言葉を添えて、行われるようになる。
その対象が俺だけに限定されてくるのは、凛々が小学校中学年くらいの頃か。
ある時、凛々と2人でお留守番、みたいなときがあって。
ソファーに並んで座ってテレビを視ているときに、それは起こった。
「タッちゃん大好き。」って凛々が言ったあと、唇にチュッってしてきた。
そのあとキャハハハハーって笑いながら逃げていった。
まぁ子供のすることだし、そんな大袈裟に捉えず「マセてるなwww」ぐらいに思った。 皆が揃っているときに子供なりの愛情表現であろう頬っぺにチューが減っていき、
周囲に誰も居ないときに俺の隙を突いて唇と唇をくっつけて逃げていくのが増えた。
高学年になった頃に逃げなかったことがあり、逃げない代わりに「好き?」って聞かれた。
「タッちゃんも凛々が大好きだよ」って言うしかなかった・・・。
ちょっと油断しすぎか、と俺も思うようになり、隙を見せないように気を配った。
が、朝目を覚ますと、すぐそばに凛々の顔があったりして。
唇に柔らかい感触がハッキリと残っていたような気もしたし、舌が絡んだ感覚もあった。
そんなときの凛々は完全に女の顔をしてたし、チューではなくキスされたんだなって感じてた。 当時の俺は、土日はきっちり仕事を休めていて。
昼くらいまで寝てることが多かったのだけど、凛々がベッドに潜り込んでくるようになる。
俺も若かったし、当然ながら、朝勃ちギンギラギンで。
凛々がチンポをムギュっとしてくるようになるまで、そう時間はかからなかった。
もちろんまだまだ性的な意味ではなく、起こしてもなかなか起きない俺に対する、
ちょっと過激で刺激的な起こし方を彼女は選択したのだろう、と解釈していた。
ま、異性のカラダに興味を持つ年頃だったことも、俺には理解できてた。痛いほどに。 きちんと教えるべきことを教えて、凛々を諭すべきだと、そういう時期だと感じた。
とっくに初潮ってやつを迎えていることも知ってたし、スポーツブラも卒業してた。
迷いに迷って俺は姉貴に相談することにした。
相談内容がちょっとアレだったもので、俺はとても緊張したのを覚えている。
正直なとこ、姉にだけは相談したくない理由が、俺にはあった。
「イイじゃーんキスくらいー減るもんじゃあるまいしーおちんちんもー」
姉の第一声がコレだった。コイツ駄目だと思ってポカっと頭を一発殴った。
「ごめーんw タッちゃんごめーんwww」「次ふざけたら本気で殴る」「やだーwww」
姉はメッチャ上機嫌で、俺はメッチャ不機嫌だった。そうなる理由が俺達にはあった。 姉と俺、そして凛々でドライブに出掛けた。
運転は俺。後部座席に姉。凛々はあえて助手席に座らせ、そんなとこでもオトナ扱いした。
車で30分くらいのとこに高台があって、その頂上付近に展望台。
凛々をあいだに挟んで、俺、凛々、姉の並びで手を繋いでブラブラして。
きっと、どこにでもいる親子に見えてたんだろうな、って思う。
その帰り道の車内。口火を切ったのは姉だった。
「凛々は悩み事とかないのー?」「別に。ないよ。」
「なんでもいいのよ、小さなことでも。」「ママが時々ウザいくらいかな。」
わかる、その気持ち、とてもよくわかる、って俺も思った。 「やだー。なんでそんなこというのー。やだー。」姉、涙目。
「ママ私に構いすぎだもん、しかも構ってちゃんだし。」凛々、毒舌。
「だって凛々のこと大好きなんだもん。」「知ってるけどー。」
「構いたいし、構って欲しいんだもん。」「わかってるけどー。」
どっちが子供なのかわからないような言い合いがしばらく続く。
「じゃ凛々に話し掛けるのもうやめるね。」「やだー。それはやだー。」
「でしょーw ふっふーんw」「1日1回は話しかけて。」
「1回っ!?」「じゃ2回?」「2回だけっ!?」「じゃ2回以上でもいいよ。」
スゲー仲良しで。俺は癒されてた。とても優しい気持ちになってた。 「んじゃ。タッちゃんは何か悩み事とか、困ってることないのかなー?」
まるで何かの合図みたいに、姉が俺の肩にポンと手を置いてきた。
ルームミラー越しに姉と目が合う。あとは任せた、みたいな表情。
オマエこのバカ。自分だけ凛々とイチャイチャして。あとは俺に丸投げかよ。
「えっと。じゃ。凛々、俺は1日何回まで話し掛けていいの?」
「タッちゃんは何回でもいいのー。いっぱい話し掛けてー。」
「え。なにそれ。ズルい。ママよりタッちゃん優先とかやだー。」
ザマァ見ろ、と思いつつも核心に迫るには、話題的にアリだと思ってた。 「凛々にとって、俺は、タッちゃんはお兄ちゃんなの?」
「違うよ、タッちゃんはお兄ちゃんじゃないよ。」
「そっか。じゃ。俺は・・パパ・・の代わりなのかな?」
俺の肩に置かれていた姉の手に、ぎゅっと力が込められるのを感じた。
姉がどんな顔してるのか不安で、ルームミラーは見れなかった。
「それも違う。タッちゃんはパパじゃないから。」「そ、そっか。」
「私のパパは。死んじゃったパパだけだから。」「・・・・・。」
そうなんだ。凛々のパパは、つまり姉の旦那は凛々が産まれてまもなく他界してた。 努めて優しい口調で、姉が凛々に問う。
「凛々?じゃタッちゃんは凛々にとって、どんな人なのかな?」
優しかった車内の空気が、少し尖ってきて、緊張感が漂ってたと思う。
「私の宝物。」
凛々は邪気のない子供の笑顔をしてたけど、口調は大人の女性のそれだった。
「そっか・・・。宝物かぁ・・・・。」
肩に置かれていた姉の手が離れて行く。後部座席のシートにもたれ掛かる音。
ルームミラーには何かを悟って諦めたかのような姉の表情が映ってた。
宝物。聞き覚えのあるその懐かしい響き。俺にもそれで十分だった。 「タッちゃんも凛々がとっても大切だし宝物だって思ってるよ。」
頭を撫で撫でしながらそう言った。大人じゃなく、子供を扱うように。
凛々は満更でもなさそうに、ニコニコして俺を見上げてた。
俺は閃いた。子供扱いすべきなのだと、逆にそう思った。
まだまだ子供だってことを自覚させ、色々とまだ早いのだと気付かせるのだ。
「でもね凛々、頬っぺたにじゃないチューはこの先出会う本当に大切な・・・」
そこまで言いかけたとき、俺は尋常ならざる気配を助手席から感じた。
凛々がカッと目を見開いて、殺気の籠った目で俺を見上げてた。 「バカタレ」静まり返った車内に、ボソっと、姉の呟きが響いた。
「タッちゃんのバカ。嫌い。」凛々もそれに呼応するように呟いた。
そこでようやく俺も凛々の放つ殺気の意味を理解する。
(どうして今、頬っぺたにじゃないチューとか言うのっ!? ママも居るのにっ!!!)
おそらく凛々にとって、唇へのキスは、大冒険で。
それは無邪気だから出来たのではなく、確実に大人への階段を昇りつつ、
その意味を理解した上で、だからこそ他の誰にも知られたくない行為なわけで。
つまりは、凛々と俺、2人だけの秘密、ということだったのだろう。
それを母親の前で暴露したも同然の俺は、確かにバカタレでバカだった。 姉がすぐさまフォローに入ってくれた。
「凛々、タッちゃんはね、ウソとかつけない正直なヒトだからね?」
「うるさいなぁママは黙ってて。」「はーい。ごめんなさーい。」
フォローに入った姉はすぐに出ていった。
しばらくの沈黙ののち、最初に口を開いたのは凛々だった。
「わかったよ。私もうタッちゃんが嫌がることはしないよ。」
凛々は流れる景色を眺めながら、淋しそうにそう言ったんだ。
顔をこっちに向けてくれなかったから、もしかして泣いてるのかな、って思った。 「ちちち違う違う違う。イヤがってるわけじゃないんだよ凛々?」
そこは慌てて否定。諭し方を間違えればトラウマを与えかねない。
慎重に言葉を選びつつ、事を運ばねばならないと思ったその時。
「嫌じゃないなら、時々はしちゃおっと。いいよね、たっちゃん?」
こちらに顔を向けた凛々はすっとぼけた顔してそんなことを言ってきた。
泣いてるどころか、開き直ったようなその顔は、姉にそっくりだと思った。
「ダメでーす!!!だめだめだめなのでーすっ!!!」
腕をバッテンにクロスさせながら本物のほうが後部座席から身を乗り出してきた。 「なんでママが答えるのよ。もー。もー。」不満そうな凛々。
また来たよこのヒト、みたいな表情をしていて、ちょっと面白かった。
「タッちゃんにキスなんてママが許しません。」
母として毅然とした態度の姉。割りと珍しい光景だったように思う。
「ママはいい加減タッちゃんから卒業して。」「断る。無理。」
また腕をバッテンにクロスさせる女は、凛々の母であり、俺の姉でもある。
「凛々もタッちゃんもママの宝物だからキスなんてダメー。」「えー。」
娘相手になにやってんだか、と俺は苦笑いするしかなった。
案外、こんな感じでいいし、ずっとこのままが続けばいいのかもな、とも思ってた。 結局、一番オトナだったのは凛々で。
「タッちゃんもママも困らせたりしないよ。もうわかったよ。」
って。きっと、凛々なりにわかったことが、何かあったのだろう。
この日のドライブがきっかけかはわからないけど、凛々は少しだけオトナになって。
唇と唇をくっつけたり、チンポをムギュっとしてきたりは無くなった。
俺のベッドに潜り込んできたりはしたけど、姪っ子として甘える程度。
凛々のなかで、ここまでは許されて、これ以上はダメ、的な線引きが出来たようだった。 それからは何事もなかったかのように、車内で流行りの歌を3人で熱唱した。
家に帰り着いたのは夕暮れ時で。
庭先でバァバが草むしり、ジィジが水撒きをしようとホース伸ばしてるとこだった。
「あージィジー、それ私の仕事なんだからー」
車から飛び降りてジィジとバァバに駆け寄る凛々を車中から見送る俺と姉。
「遺伝しちゃった・・・。」「・・・。」
「タッちゃん大好き病。遺伝した。嬉しい?」「なわけねぇだろ。」
ちょっとだけ恥ずかしくなって、俺は慌てて車から降りる。 「照れちゃってさー。嬉しいんでしょー。たっちゃん。」
後部座席から降りて追いかけてくる姉。
「そういうとこがウザがられる、凛々にも俺にも。」「えー。そうかなー。」
すっとぼけた顔して、姉が当たり前のように俺と手を繋ぐ。
「手。マジでそういうとこ。」「うふふー。」
ニンマリしている姉にシャワーで水がブッ掛けられる。
「イチャイチャしないでー!!!」「やったな、このー!!!」
凛々を姉が追いかけて、ズブ濡れになるまでじゃれ合って。
とばっちりで被害を被ったジィジとバァバに2人とも怒られてた。
この時、姉は30歳ちょいかな。年齢を重ねるたびに若くなってるような、不思議なヒトだった。 年齢はすこーしボカして書いてます。
テキトーに脳内補完してください。
今日はもう少し書き込みます。エロいぞ。 場面を戻して、桜見たあとの帰り道。
あとひとつ角を曲がれば家に着く、くらいのタイミングで、
どちらからともなく組んでた腕を離して、少しだけ距離を置いた。
帰宅した凛々は「桜も見たし、勉強も頑張るかぁ」って早速言ってた。
それは花見に付き合った俺に対しての謝礼を込めた単なるポーズの言葉にも思えたが。
「ひとっ風呂浴びてくらぁ!!!」オヤジみたいなセリフを残して浴室へと消えていった。
母姉には「桜見たら勉強の集中力も増すんだってよ」って予め言ってあったので、
俺を含めた3人の大人たちの目論見も少なからず成功したとも言える。
予想より早い帰宅だったのか、何かあったの?と心配されはしたけど、
凛々が上機嫌で戻ってきたことが、特に何も問題はなかったってことの何よりの証。
それで安心したのか、母姉も寝室へと消える。
俺もいつもより早く起床したこともあって、今夜は早めに寝ようと思ってた。 「あれ?みんな寝ちゃったの?」風呂上がりでパジャマ姿の凛々に尋ねられ
「俺ももう寝る」とお伝えする。「え?勉強は?教えてくれるんじゃないの?」
せっかく湧いたやる気に水を差すわけにもいかず「勉強道具を持って来たら?」と渋々了承。
「タッちゃん2階に来てよ。」って、髪の毛を乾かしながら凛々が言った。
え?なんかそれはあまりよくない気がする、と返答に困っていると
「もともとタッちゃんの部屋でしょ?遠慮することないじゃん。」
そう言って凛々はスタスタと階段を昇っていってしまった。
その後ろ姿は特にいつもと変わりはないようにも見えた。 凛々が言ってたのは確かにその通りで。
彼女が今自分の部屋として使っているのは、かつては俺が過ごしていた部屋だった。
というよりも、本来は俺がこの家に住んでいてその部屋を使っていてもおかしくないわけで、
被災して実家に身を寄せている姉親子がむしろ居候という立場。
そういう意味でも、俺の滞在が長引けば長引くほど姉に余計な気を遣わせることになる。
だからなるべく早く、俺は実家を離れよう、って思ってはいた。
俺自身は、姉と凛々に、この先もずっと一緒に母とこの家で暮らして欲しかったしね。
そりゃまぁ遠慮する必要がないといえばそうだし、まして凛々に勉強を教える、
という目的であるならば、俺が女子高生が使っている部屋に立ち入るのもありっちゃありか。 それでもちょっとだけ緊張気味に階段を昇っていくと、トイレから出てきた凛々と鉢合わせる。
「うわぁホントに来たんだぁ。うふふ。」って、ちょっと笑われた。
自分が来いって言ったんだろ、って気持ちと、やっぱり来なきゃよかった、って気持ちが半々だった。
どうぞどうぞーなんて言われながら部屋に案内される。
今時の女子高生である凛々の色に染まっているのかと思ってたその部屋は、
俺が数年前にこの家を出ていった時のままって感じだった。
なんか懐かしくなって、ベッドに飛び込んでバフって身体を沈めたい衝動に駆られたんだけど、やめた。 今は地震のショックで部屋に独りで居られないらしいけど、
いずれは凛々が当たり前にこの部屋で寝起きする日が来るはず。
そういう日が来た時のために、この部屋に俺が居たっていう痕跡は、
出来るだけ残さないほうがいいだろうって気がしたから。
凛々は机に向かいテキストを開いてた。
勉強も頑張るっ、てのは嘘じゃなかったんだなって一安心する。
改めて周囲を見渡すと、ベッド、勉強机、テーブル。
そして俺が高校生の時に買い込んだ割りと大きな姿見の鏡しかない。
必要最低限の生活用具は持ち込まれてはいるが、その質素な空間は地味なラブホの一室みたい。
余計なことは考えまいと、俺もテーブルを椅子代わりにして凛々の隣に移動する。
風呂上がりの女子高生は、すごくいい匂いがしてちょっと刺激が強かった。 しばらくは特に質問などもされず、黙々と問題を解く凛々を観察する。
誰に似たのかテンション上がるとお馬鹿さんになるときはあるけど、
成績が悪くないって意味では、お馬鹿さんではない。通ってる高校だってそれなりの進学校。
志望する大学がどこなのかは知らないけど、高望みしなければ大丈夫だろうな、って印象だった。
「あんまりジロジロ見ないで。」
そう言われて俺も気付いたけど、凛々の横顔をずっと見ていた。
花見の時に一瞬見惚れたその横顔が印象に残ってたせいもあって、睫毛長いなぁとか思ってた。
「部活やめてからアゴがタプタプしてきたw」
そう言って凛々は顎下のお肉を気にするような仕草で、子供っぽく微笑む。
「あ、部活やめたんだ?」「そう、今年からは大学受験に集中。もう2キロも太っちゃった。」
あとから知るんだけど、地震の影響で部活どころじゃなくなってしまった生徒も多かったらしい。 「2キロ太ってそれなら、全然OKだろう?」
どっからどう見ても太ってはいなかったし、出るとこはちゃんと出ている。
その体型はむしろ羨ましがられるんじゃないかと思って言った。何気ない返答のつもりで。
「ハァ?OKなわけないじゃん、これ見てよ!」
凛々はパジャマを捲り上げて腹を出した。んで、ペチっペチって叩いてた。
あ、女子高生の腹だ。って思ってたら「触ってみて」って唐突に言われる。
それでも触れずにいたら、凛々に手を取られて、俺は手のひらに凛々の肌の温もりを感じた。
すごく細いのにシッカリと中身が詰まってる感じなんだな、って思ったあとに、
それは単なる腹のはずなのに、俺は自分がすごくドキドキしていることに気付いた。
自分の顔が真っ赤になってやしないかと、気が気じゃなかった。 でも、触ってって言われて、たかが腹を触れずにいる俺のほうがなんとなくカッコ悪い。
だから無理矢理触らせられて顔を赤くしてる今の俺のほうが、まだマシな気がしてた。
「細い、十分すぎるほど細いよ。」冷静ぶって、俺は手を離す。
「いやいや、2キロも太ったんだってば。その分のお肉は絶対ここにきた。」
オッパイじゃね?とか思いつつも、その言葉は飲み込んで「細い」「細い」と繰り返す。
つか、その言葉しか出ない。手のひらの汗がハンパない。
そういえば俺たちさっきまで手を繋いで寄り添って歩いてたりしてた。
キス一歩手前で未遂に終わり、手汗ヤバいー。あー緊張したぁー。って凛々が言ってたのを思い出す。
確かに手汗ヤバいかも。この部屋に2人きりでいちゃダメだろ、って今更ながらに思った。 そんな俺の心境を知ってか知らずか、凛々は自分で横っ腹のお肉を摘んだりしてる。
たいして摘めていない気がするし、誰がどう見ても明らかにそれは細いんだ。
俺はぽっちゃりした女性が好みのタイプ、ではないのだけど。
今まで御相手してもらった女性のウエストといえば、熊のプーさんみたいな感じで。
どれもこれもが裸にすると下着の跡がついてます、みたいな。
凛々は下着の跡がつくような余計な肉など一切なくて。
それはこれまで目にしてきたものとは明らかに異質。
「全然太くないよ、細い。うん細い、細い。」
俺は相変わらずそれしか言えなくて、なんか気の利いた一言を探してた。
「そうかなぁ、私もっと腹筋が割れてた気がするんだけどー。」
それは大袈裟だろうと思ったけど、言われてみれば確かにしなやかな肢体。
筋肉質というのともまた違って、若いエネルギーが凝縮されたようなそんな質感だった。 「58センチとか、そんなんじゃないの?」
「ハァ!?タッちゃん全然わかってないんだから、まったくw」
具体的な数字を上げてみたら、アッサリと一蹴された。
凛々のその態度は、ちょっと俺を小馬鹿にしたような感じで。
「あのねぇ、アイドルのウエスト58とかいうのアレ全部ウソだからね?w」
失笑しながら、そう言うんだ。ちょっと生意気。
いい年こいて女に幻想抱いてんじゃねーよ、ってそんな感じ。
俺だってグラビアアイドルのサイズ詐称くらいは知ってるさ。
でも、凛々のウエストは細い。明らかに。それは確信に近いものがあった。
俺はもう一人こんなウエストの持ち主を知っているんだ。
知ってるだけじゃなくて、見たこともあるし、触ってたし。
それだけじゃない。俺はそのもう一人のハダカも間近で見てきたんだから。
絶対に間違ってない自信があった。 それは凛々の母親だ。つまり俺の姉。
ドライブの回想シーンで腕をバッテンにクロスさせてたあの女だ。
凛々の胸の膨らみに気付いたときに、真っ先に思い出したのが姉の胸。
筆談したあの夜に、凛々のオッパイが俺の体のどこかに接触して、
その感触がどこかしら懐かしいような気がしたのもそのせいだったのだと思う。
俺と姉とは、年齢が7歳くらい離れている。
両親が共働きだったせいもあり、姉というよりもそれは母親代わりのような存在で。
寂しがり屋で甘えん坊だった俺は、姉にベッタリだった。
姉も俺をすごく可愛がってくれて、毎日一緒にお風呂に入ったし、毎晩一緒に寝てもいた。 俺はどうしようもなく姉が大好きで、特に大好きだったのがオッパイ。
胸元の隙間から手を突っ込んでオッパイを揉むのなんか当たり前。
それはお風呂でも同様で、姉のオッパイを洗うのは俺の仕事だと思い込んでた。
一緒に寝るときは触るだけじゃ飽き足らず、パジャマを脱がせ乳首にいっぱいチューしてた。
俺にとって姉はどんなに甘えてもいい存在で、その象徴が母性の塊ともいえるオッパイだった。
姉は何一つ文句を言わず、俺のしたいようにさせてくれていた。
ただ、年齢が7つ違うとすれば俺が5歳なら姉は12歳。俺が8歳なら15歳。
俺は小6まで姉とそうしてたので、20歳くらいの姉のオッパイも触ってたことになる。 当たり前だけど、当時の姉は完全に大人のオンナの体だった。
まぁ15歳くらいの時点で、すでに大人のオッパイだったと記憶してるけど。
俺は甘ったれだったせいか精神的にも未熟で、身体的な成長も遅れ気味。チンポもツルツル。
けど自分はまだまだ子供だからそれは当然で、姉は大人なんだから毛が生えてて、
オッパイが膨らんでいるのも当たり前だと、たいして気にもしていなかった。
それでもやはり肉体的には大人になりかけていたのか、それは突然起こった。
恥ずかしながら、俺の精通、いわゆる初めての射精は、姉と入浴中の出来事だった。 当時、俺は頭のてっぺんから足の先まで全自動で姉に洗ってもらってた。
ただ座っていればよくて「手!」とか「足!」とか、姉に指定されたらその部位を差し出すだけ。
最後は立たされ、そして、チンポを洗ってもらう。
姉は十分オトナだっただろうし、そこがデリケートな部位だと既に知っていたのだろう。
頭や手足、そして背中はゴッシゴシと痛いくらいに乱暴にスポンジで擦るんだけど、
いつもチンポだけは素手で優しく洗ってさらっとシャワーで流す程度だった。
一緒にお風呂に入るにあたって、約束事が一つだけあった。
それは「お風呂に入る前にトイレを済ませる」という簡単なものだった。
が、俺はいつもその約束を守らず、お風呂上がりにトイレに駆け込んだりして。
それが時にはウンコだったりすると、洗った意味がないって怒られてた。
俺はなんでも許されると思ってたので、姉の言いつけを破るのも、姉に対する甘えだったのだと思う。 その日も入浴中にオシッコがしたくなって。
たまたまそれがチンポを洗ってもらってる時だった。
今思えばたまたまではなかったのだろうと思うけど。
いつもはお風呂から出るまで我慢できるんだけど、その日は我慢できなかった。
「お姉ちゃん、オシッコ出る。もう漏れる!」って姉に切実に訴えた。
「バカタレ」って言われたあとに「していいよ。また洗ってあげる。」
その言葉に安心して力を抜いた。確かにオシッコが出た。
でも、それ以外の何かも一緒にチンポの先から出て行ったような気がした。
違和感を感じてチンポを確認したら、先っちょからタラ〜ってネバつくものが垂れて糸を引いてた。
白いような黄色いような、なんだかわからないゼリー状のものが姉の太ももに落っこちてた。
たった今記憶が甦ったけど、俺、姉にオシッコかけてたな。 「ありゃー。」って姉が驚いたような声を上げて。
急いでそのゼリー状のものと俺のチンポをシャワーで流し始めて。
「オシッコいっぱいたまってたんだね」って困ったような顔で言った。
姉の裸を見ても、オッパイ触っても、たぶん勃起なんかしてなかった気がするのだけど、
姉がその時洗ってくれたチンポはカチンコチンになってた。
それは姉と入浴すると必ず起きるわけではなく、時々起こる程度だった。
でも3回目、4回目ともなると、さすがに姉が色々と教えてくれた。湯船に一緒に浸かりながら
「学校で保健体育の授業のときになんかこういうの習ったでしょう?」って聞かれた。 今まで男女一緒に受けてたはずの保健の授業が、男女別々の部屋になり。
授業の内容は「第二次性徴」で、男女の性器の仕組みや、体に現れる男女差について。
ちょうどそんな時期だったので、小学校中〜高学年の頃の話だ。
俺はハッキリ言ってガキで、そういうのに興味もなく、授業もロクに聞いていなかった。
それを姉も見抜いていたのか、学校の授業よりも丁寧に解り易く、俺に教えてくれた。
なるほどって思って、自分の体に起こったことが何なのかも、ガキなりに理解した。
しかしながら。チンポから白いネバネバが出ること。目の前に裸の姉がいるってこと。
その2つが深く関わっている、という風には関連付けて考えることはできずにいたと思う。
姉からはただ「・・というわけで今度からおちんちんは自分で洗わなきゃね」って言われた。 俺は急に姉にそう言われたことは別にどうってことはなくて。
「チンポくらい自分で洗えるしwww」くらいに思った。
それよりも、姉が最後の最後に言った言葉の方が気になってた。
「お姉ちゃんは女だし、小学生くらいの男の子のことはよくわかんないけど、
何て言えばいいんだろ・・えっと・・タッちゃん・・気持ちよくなかったの?」
その時の俺には姉の言葉の意味は全然わかんなかった。
でも次にそれが起こった時、頭の片隅にはなぜかその姉の言葉があって。
それを意識した時に初めて全身を駆け巡るような快感を伴った。
それは自分でチンポを洗うようになってしばらくした頃だった。
相変わらず姉とは一緒に入浴してて、チンポ以外は今まで通り姉から洗ってもらう。
そのあと自分でチンポを洗っているとムズムズし始めた。 何度か射精を経験したことで、なにかしらの予兆を感じるようになってはいた。
ムズムズというか。チンポじゃなくて。心のどこかがウズウズというか。
ただ、よくわからないけど、当時の俺は勃起もしないまま射精することが多かった。
ムズムズウズウズしながらもそのまま洗ってると、いつもよりも切羽詰った感じ。
俺は姉の「気持ちよくなかったの?」って言葉を思い出していた。
洗い場で椅子に腰掛けているのに立ち上がって思い切り体を伸ばしたい!みたいな心境になった。
でも姉もいるし、急に立ち上がったら変に思われるかもしれないって、俺はジッとしていた。
その瞬間は、今まで経験したことがない体がフニャフニャになってしまうような感覚に襲われ、
気が付いたときには例の白くてネバネバしたものが手のひらにいっぱい付いてた。 今まで味わったことのない感覚に戸惑いながらも、俺は姉にすぐさま報告。
「お姉ちゃんアレがでたよ、精子。あれ? 精液?」
姉に言うのが当然だと思ったし。姉は笑いを噛み殺すような表情。
というか、もしかすると普通に笑われていたかもしれない。
今考えると、キョトンとした顔で射精したことを報告してくる弟を、姉は面白がってたと思う。
「うわー。またかー。タッちゃーーーーーん。」
って言いながら姉はシャワーで流してくれるんだけど、射精後のチンポにシャワーを
当てたり触られたりするとくすぐったいっていうのを俺はこの時初めて知った。 身体は洗ってくれるけど、チンポは洗ってくれなくなった姉。
けれど俺が白いネバネバを出してしまった時だけは、必ず洗ってくれる。
俺はそれがなんだかとても嬉しくて、いつも心待ちにしてた。
「くすぐったいからやめてーw」って逃げ出す俺。
「だめだーw ちゃんと洗えーw」って姉がとっ捕まえる。
それは射精後の恒例の儀式になり、俺は姉に捕まるのが楽しみだったし、姉も楽しんでたと思う。
最初は勃起しないままに起こってたそれも、やがて半勃起くらいで起こるようになる。
そうなると精液がすごく飛ぶってことに気付いてて、俺はなぜかそのことを姉に知られたくなくて。
自分が放つ精液をいつも手のひらで受け止めていた。姉に射精の瞬間を見られたくなかった。 射精したことは正直に姉に報告してたけど、精液がすごく飛ぶってことは内緒で。
その気持ちよさと、回数を重ねるたび快感が増してきていることも、なぜか姉には秘密にしてた。
玉袋に一本だけ陰毛が生えて、引っ張ったら抜けてしまったことも、不思議と姉には言えなかった。
心のどこかで自分が大人になるのを拒否していたような気がする。
小学校の卒業を迎えるまでに、俺がそんなふうに姉の前で射精するのは、
両手の指で数えるのには全然足りないくらいの回数にまで達してたかと思う。
卒業を数ヶ月後に控えたある夜。一緒に湯船に浸かりながら姉が言った。
「もう中学生になるんだから、お姉ちゃんと一緒にお風呂に入るのも卒業だなぁ。」
「えー。やだー。」「やだーじゃなくて。自分のことは自分で出来るようになんないとダメ。」 (・д・)チッとか悪態ついて、でも当然のように姉のオッパイを触る。
「おっぱいも今日で終わりだぞぉw」って優しく言ったあとに、
「まったく。もー。タッちゃんのエッチ。」って姉は微笑んだ。
エッチなんて言われたの初めてだったけど、なんか心がズキンとした。
「えー。もっとおっぱい触りたいのにー。」とか言いながらも。
さすがに俺も中学生になったら、一人で風呂に入るし、寝るのも一人だ、って思ってた。
それは精神的な成長とかではなくて、お風呂も寝るのもいまだに家族(姉)と一緒だという事実を、
クラスメイト等々に知られたりしたら恥ずかしい、ってそんな理由からだった気がする。 「おいで。」って、先に洗い場に移動していた姉に呼ばれる。
俺は尻尾を振りまくる犬みたいなもんで、お手でもするくらいの勢いで姉のそばに行く。
差し出された椅子に座ると、背後に回り込んだ姉に頭からシャワーをかけられる。
まずはシャンプー。そのあいだに俺はクレアラシルとかそんなもんで洗顔を済ませる。
タイミングを見計らって再び頭からシャワー。それで一緒に顔もすすいで、俺の仕事は終わり。
姉が俺の背中から洗い始めて、俺の周りを一周する。
それかまたは、俺のほうがグルグル回されながら、全身を洗ってもらう。
そして立たされて、オシリから太もも、交互に片足ずつ持ち上げられて爪先まで洗い終わる。
俺はグルグル回される方が、遊んでもらっている感じがして好きだった。 いつもなら爪先を洗い終わったそのあたりで、姉が自分の体を洗い始める。
そして俺は自分でチンポを洗う。一応毎日、毛が生えていないか確認もしてた。
で、体調なのか、何かのタイミング、いや放っておけば夢精ってやつが起きてる
はずのタイミング(?)で、月2くらいの頻度で浴室で射精しちゃう。
そしてバカ正直に姉に報告するってのがいつものパターンだったんだけど、その日の姉は違ってた。
再び真正面を向かされ「最後だからおちんちんも洗ってあげよう」って悪戯っぽく笑った。
俺は自分で洗おうが姉に洗ってもらおうがどっちでもいいやって思ってたんだけど、
まだ射精を終えていなくて触られてもくすぐったくない状態のチンポを、
姉に洗ってもらうのはずいぶん久しぶりで、ワクワクするものを感じた。 射精に関して俺はすごく鈍感だったけど、そのメカニズムは判ったつもりでいた。
けれど、それの意味することが何なのかはハッキリわかっていない感じ。
姉の前でそれが起こっても平気だったし、姉からも「男の子はしかたないんだよ。」って言われてた。
だから姉がチンポを洗い始めてすぐに、恥ずかしくもなく次のセリフが言えた。
「今日たぶんネバネバ出ちゃうかも。」「そろそろかもね。」
姉もあっけらかんとしててそんなふうに答えてくれたと思う。
俺はすぐに半勃起くらいになってしまい、そのあとすぐに内股になってモジモジした。
射精するのは恥ずかしくないんだけど、精液が飛ぶってのがやっぱりなぜか恥ずかしくて。
俺は姉の手ごとチンポを自分の手で押え付けてその瞬間は見られないようにした。
でも、たぶん姉は全部お見通しだったんだろうなって、今はそう思う。
ピクピクってチンポが動いたあとジュワァ〜って手のひらに熱いものが染み出した。 「はやっw」って姉が笑って、そのあと俺の手のひらを覗き込んでた。
「早い」の意味はよくわかんなかったんだけど、姉に笑われたことは恥ずかしかった。
俺は照れ隠しのつもりで「お姉ちゃんが上手だからだよー。」
ってワケのわからないセリフを口走ったんだけど、それがツボにはまったのか姉は吹き出して笑ってた。
そのあとは淡々としてて、姉はまず俺の手から洗って、そしてチンポはいつも以上に優しく洗ってくれた。
「オシッコもしていいよ。」って言われて。
ええ!?なんで俺がオシッコしたくなったことを知っているんだ!?って驚いた。
俺がオシッコしているあいだ、姉が不思議そうに俺のチンポを見ていたのが印象的だった。
やっぱ俺は姉にオシッコかけてたな。(笑)
もう一度シャワーで流してもらって「風邪ひかないようにちゃんと温まりなさい。」って言われ、
俺は素直に湯船に浸かった。なんか凄くスッキリしたような気がして気分晴れやかだった。 姉はそのまま自分の髪の毛をシャンプーし始める。
姉の視界が塞がったのを見届けてから、俺は射精の余韻に浸った。
射精中もその直後も、すごく気持ちよくてたまんなかったんだけど、
姉が見てると思うとその感情を表立って見せることはできなかった。
そんな変なプライドのようなものは子供ながらに持ち合わせてたらしい。
そして、姉が髪の毛を流し終わった頃に、もう一度確認する。
「もう今日で一緒にお風呂入るの終わりなの?」
「そうだね、タッちゃんもう大人だと思うんだけどなぁ、それともまだ子供なのぉ?」
そう言われてしまうと、自分はもう大人だと主張したくなる。
まして、体は大人になっている証拠をたった今放出したのだから、まだ子供ですとは言えない雰囲気。
姉もそれを見抜いた上で、そういう言い方を選択したのだろう。
「お、俺はもう大人だよ、大人だけど・・。」でもなんか寂しいような気もして
「一緒に寝るのもダメなの?」って聞いてしまった。 姉はちょっと考えたあとに「寝るのはまぁ時々一緒でもいいかぁ。」って言ってくれた。
俺は内心やったー!!!って思ったんだけど、カッコつけて
「お姉ちゃん俺がいないと寒くて寝れないもんねぇ。」とか自分の必要性を説いた。
「そうだねーw」って姉は微笑んでくれて、そして身体を洗い始めた。
姉は冷え性だったようで、俺は湯たんぽ代わりにされていた自覚があった。
姉が学生だった頃は帰宅も早かったので、最初から一緒の布団に入って抱っこされて寝る感じ。
社会人になるとそれなりに帰宅も遅くなり、俺とは就寝時間も合わなくなり始める。
そうなると一緒に寝るとは言っても、俺の方から姉の布団に潜り込むのは極めて稀になり、
朝目を覚ますといつの間にか俺の布団に潜り込んでた姉に抱かれてるというパターンが多かった。 そういうわけで、姉が学生の頃は、夜まだ起きてる姉のオッパイを触ってて。
社会人になってからは、先に目を覚ました俺が、朝まだ寝ている姉のオッパイを触ってた。
当時の俺には寝てようが起きてようが、姉オッパイは姉オッパイだったけど。
今考えると、寝ている姉のパジャマを脱がせてまで、吸い付いたりするとか、
とんでもなく大胆なことをしていたものだと我ながら恐ろしくなる。
そんな姉のオッパイが、目の前でプルプルと揺れてた。
乳房がところどころ赤くなってるのは、たぶん俺が吸い付いた跡だろう。
それがキスマークと呼ばれるものだってことを知るのはまだまだ先のことだった。
いつも見慣れていたはずの姉の裸。
当たり前のように見れるのが今夜が最後になるかもしれないということに気付いたとき、
俺は初めて姉の裸をマジマジと観察し始める。 それは小学生の俺が表現するなら「ナイスバディ」ってやつだった。
いつも抱きついたり抱きつかれたりして寝てたから、とても華奢なのは知ってた。
そのくせ、俺と一緒に腹筋をしたりすると、俺よりも多く回数をこなすのだ。
大人と子供の体力差を加味したとしても、けっこう悔しかったのを覚えている。
そしてその大きなオッパイは、当時の俺が顔を埋めると、余裕で谷間に顔が挟まった。
体の線が細いのに、実はとってもポワポワな姉のオッパイが、俺のお気に入りだった。
俺はそこでとんでもないことに気付いてしまった。
当時の俺は「世界の偉人伝」などの本を学校の図書館で好んで読んでいたんだけど、
そこに登場するエジソンやライト兄弟、コロンブスなんかにも勝るとも劣らないほどの
世紀の大発見大発明をしてしまったのだという自信があった。 俺の大好きな姉のその柔らかな膨らみを、この俺の手で触ったり、乳首にチューしたり。
そんなことをしながらチンポを洗ってもらったら、俺はとっても幸せな気持ちになるはずだ!!!
なんてことを思いついてしまって歓喜した。
とんでもない斬新なアイディアだと、体が、そして心が震えた。
それが、生まれて初めて抱いた性欲という感情だと気付かぬまま、俺は即実行に移す。
ガキだった分、欲望に正直だったのだ。
姉が体についた泡を流し終わるのすら待ちきれなくて、俺はザバッと浴槽から立ち上がる。
まるで魅入られるように姉のいる洗い場へ。
気付いたら、姉の片側の太ももを跨いで腰を下ろし、首に腕を回して抱きついていた。
そして耳元で「お姉ちゃん、最後にもう一回ちんちん洗って」っておねだりしてた。 「ほへぇっ!?タッちゃんっ!?」姉は目ん玉を見開いて超ビックリしてた。
俺はその目を見て、なんかマズイ事を言ってしまったと察知して固まった。
思いついたままの素直なその行動が、とんでもない地雷を踏んだのだと本能的に気付いた。
たぶんそのまま放置されていたら泣いてたかもしれないと思う。
俺は姉の首元にしがみついて、顔を上げることができなかった。
姉はすぐさまフォローしてくれて「どうしたのタッちゃん。何?言ってごらん?」って。
しばらく沈黙が続いて、姉が器用に俺を抱っこしたままシャワーを使い始める。
自分の体の泡を流しながら、俺が寒くないように時々背中にお湯をかけてくれているのがわかった。
そしてシャワーを止めて、辺りがシーンと静まり返ったときに囁いたんだ。
「タッちゃん気持ちよかったの?」って。俺の顔を覗き込むように。 姉の表情はとても穏やかになっていたと思う。
「気持ちいいんだアレ、すごく気持ちよくって。」
もう黙っていることができなくて、射精する時のあの昂ぶりを、俺は姉に正直に伝えてしまった。
「そっか、やっぱり気持ちよかったんだね、うふふー。」
姉は全てを知っている上で俺を試してたみたいな、たぶん小悪魔的な表情をしてたんだろう。
実際のところ、知ってただろうし。弟じゃない男の射精も見たことあっただろうし。
アレが気持ちいいってことを姉が知っていると、俺も気付いてはいた。
でも、男の気持ちを女がどこまでわかるのか、そして理解してもらえるのか不安だったのかもしれない。
それに、姉はただ洗ってるだけで、それなのに気持ちよくなっちゃう俺。
そんな自分がちょっとおかしいような気がして、その快感を素直に姉には言えずにいたんだ。 やっと言えたっていう安心感と、また姉に笑われたような気がする悔しさ。
ゴチャ混ぜになってとても複雑だった。
当時の姉の心境を想像すれば、俺以上に複雑だったと思う。
チンポを洗ってあげたら、勝手に射精した。最初はただそれだけだったはず。
自分で洗うように促すものの、時には自分で洗っても射精し、無邪気にそれを報告される。
これはいけないと思い、一緒にお風呂に入るのは卒業しなきゃね、と言い聞かせる。
そんな弟が、今、もう一度洗ってと、姉である自分に甘えてきているのだ。
「洗う」などという言葉を使ってはいるが、その言葉の裏に見え隠れするのは
「射精したい」という、未熟で、興味本位なだけの好奇心。
俺の姿は、姉にはきっとそう見えていたに違いないと思う。
戸惑い。躊躇い。複雑な思いを抱えて、きっと色々迷っていたことだろう。 対する俺には、もう迷いはない。
射精=気持ちいい、ってことが姉にバレてしまえば、当時の俺にはもう怖いものなどない。
もう一度洗って欲しいという願望は、もはやもう一度触って欲しいという欲望へと代わり、
それは結果的にはまた射精したいっていう性欲に支配された感情でしかなかった。
心のどこかでそれに気付きつつ、それでも我慢できずに姉におねだりした。
それすらも俺は許されると思っていたし、根拠はないけど、姉も許してくれる気がしてた。
ただそんな俺でも、射精したい、とは面と向かっては言えなくて。
俺達2人のあいだにには、ただただ無言の時間だけが続いていた。
俺はなんでもいいから姉の方から言葉を発して欲しいと願っていた。 ほんのちょっとだけ露出した亀頭、その先端には、透明な液体が溢れ出していた。
当時の俺にその名称は知るよしもないが、それはいわゆる我慢汁と呼ばれるものなのか。
それとも数分前に放出しきれず尿道に残っていたものが染み出してきたものなのか。
そのどちらなのかはわからなかった。
でもそれが尿道から溢れ出してたことに価値があった。それがこのあとの展開を決定づけた。
その液体に最初に気づいたのは、姉。無言のまま指先で、その存在を俺に指し示す。
その得体の知れない何か、精子と似たようなものだという予感はあったが、俺もそれを確認。
これはチャンスだと、迷わず姉に言い放つ。
「洗って。」そのあとも間髪いれずに「洗って。洗って。洗って。」と連呼。
その言葉なら、何度でも言えたし、何回でも甘えられると、そう思っていた。 「もー。タッちゃん自分で洗えるでしょーw」
俺を嗜めるような姉の言葉にも俺は怯まず。「洗えなーいw」ってさらに甘える。
「洗って」と「洗えない」は当時の俺には魔法の言葉。
それから先も姉から「じゃお姉ちゃんが洗ってあげようね」って言葉をいとも簡単に引き出す。
俺がテキトーに選択していたその言葉、いや、得意気に唱えていた魔法の言葉。
それは意外にも抜群の威力を秘めていたらしく「弟を射精に導くその行為」を、
「ただ洗ってあげてるだけだもん」と姉に錯覚させる効果もあったようだ。
うん。姉は魔法にかかったフリをしてくれているだけなんだけど。
俺はMP尽きるまで、何十回、何百回でも唱える気満々だった。ホント恥ずかしい。 姉の手が近付いてくるのがスローモーションのように見えた。
指先で透明な液体をペロンとすくいあげて「これしょっぱいんだよ?」って言った。
俺は尿道口に感じた刺激で一瞬ブルリと体を強ばらせたあとに「へー。」って答えた。
「あれ?しょっぱくないや。」姉が指先を舐めたあとにそう呟いた。
「ソレ舐めて大丈夫なの?お姉ちゃん」「タッちゃんの甘いかも。」
それから姉は真面目な顔して人指し指で尿道口をスリスリしてきて。
「あw おほw ちょw おほほw」「あ、ごめん。たっちゃん痛かった?w」
俺は痛くはなかったんだけど、腰が引けてしまいカクカクして変な動きしてた。
それから姉の指は、尿道口と舌先を何度か往復して。
「やっぱりタッちゃんの甘いかもっ♪」って姉は嬉しそうにしてた。 「タッちゃんのこと大好きだからかなぁー」って満足そうに微笑む姉。
俺は何を言っているのかわからず頭の中はクエスチョンマークで一杯だった。
姉はスゴいこと言ってたんだな、って。今でも時々、このシーンを夢に見てしまう。
それから姉は俺の玉袋を撫でたり、チンポの裏側をくすぐってきたり。
石鹸もつけずにチンポを触る姉に違和感を感じつつも、俺はすぐに半勃起。
思い出したかのように姉のオッパイを触る。当初の目的は忘れちゃいない。
一瞬姉が身を引いたかのような仕草をしたけど、すぐに大人しくなった。
オッパイにチューしたかったけど、かなり無理な体勢にならないと不可能だと気付いて断念。 その代わりに俺の指先は姉の乳首をさわさわし始める。
「くすぐったいw」って姉が身をよじらせるも、俺は乳首を触り続けた。
「頭にきたぞぉーw」って顔を紅潮させた姉が言い、
ちょっとだけ力を込めて、俺のチンポを握り締めた。
そして、今まで見たことがない手の動きで、俺のチンポを刺激し始める。
それは肘を支点にして、それより先の部位を素早く前後させるような動作だった。
チンポが姉の手のひらに包まれたままどんどん硬くなっていき、
俺は姉のおっぱいを触っている余裕がなくなってくるんだ。 「ふわぁ〜!!!」って変な声を出しながら、俺は姉の腕を掴んだ。
やめて欲しかったわけじゃない。何かを掴んでないと不安になってしまうくらいの快感。
なんなのこの手の動き、洗ってるんじゃない、何か別なことされてる、でも気持ちいい!!!
姉が手を持ち替えて、チンポを握り直した。前後してたその動きが、上下の方向へと変わった。
その瞬間、あああっ!って思った。俺のチンポはフル勃起して真上を向いていたんだ。
そんな状態のチンポを姉から弄られまくるのは、もちろん初めてで。
恥ずかしいような嬉しいような奇妙な感覚で、どんどん体の力が抜けていった。
「ううう、お姉ちゃん、出るぅ。」「出そう?」「ハァハァ・・うん・・。」
姉が手を動かすスピードが少しずつゆっくりになってきたのを感じた。
え?なんで?やめちゃうの?って俺がそう言おうと思った瞬間、姉の方が先に口を開いた。 「何が出るの?」「えっ!?」
姉の手の動きがゆっくりになったのも手伝って、その瞬間、頭の中はクリアになった。
一体なんでそんなことを質問するのだろう?
「オシッコ?タッちゃんオシッコ出ちゃうの?」「くっ!?」
なんなの一体?オシッコじゃないって知ってるくせに!
「お風呂の前にトイレ行かないとダメじゃないか。」「違ぁ・・オシッコじゃな・・」
そこでまた上下に激しくチンポを揺さぶられ、オシッコじゃないって最後まで否定できなかった。
「違うの?違うのが出ちゃうの?」「う・・うんンァぁ。」
もはや言葉にすることができなくて、カクカクと頭を上下に振って答えた。 「お姉ちゃんの前でそんなの出して恥ずかしくないの?タッちゃん?」「あうー。」
なんでこのヒトこんな意地悪なこと言うの!今更ひどい!ひどいよ!
と、思いつつ、なんかモロに心地よかった。
姉の目は優しかったし、俺の事をからかってるのは明白。意地悪する姉も大好きだった。
足の指先がピンと張り詰めて、踵が浮いた。腰も浮きそうになったけど、なんとか耐えた。
「出しちゃだめ!タッちゃん我慢できないの?」「お、お姉ちゃんごめんなさいぃ。」
本当にいじめられてる気持ちになった瞬間もあって、俺は自然と謝ったりもした。
もしかすると今やってることはとてもイケナイことだって気付き始めてて。
姉におねだりなんかして、それを咎められて、反省させられているような、そんな気もした。 「出ちゃう?」「出るぅ、お姉ちゃんホントに出る。あぁ出ちゃ・・。」
チンポの先っちょ押さえつけようとしたら、パシって姉に手を払われた。
姉はその夜最速の手の動きを披露しながら「オシッコ?」って最後に言った。
「違う、違う、違うぅううっううぅ!!!」って言いながら目を閉じ、そして俺は果てた。
チンポは姉の手のひらに包まれすごく熱くなってて、それがドクッドクッって脈打った。
目を閉じているはずなのに、すごい勢いで白いネバネバが飛び散っている光景が見えた気がした。
それを姉に見られるのは恥ずかしかったはずなのに、もうどうでもよかった。
姉の手が少しずつ少しずつゆっくりになっていき、やがて動かなくなった。
それに合わせるように俺も目を開けたら、姉が超ニンマリしてた。 今までで一番気持ちいい射精を経験させてもらったくせに、俺は姉を責めた。
「お姉ちゃん!最後なんで意地悪したの!?」「ごめんw なんかイジメたくなったw」
その言葉で十分だったんだけど、俺はプリプリ怒ってるフリをした。
姉がチンポを洗い始めても、まだ、もー、もー、って言って頬っぺた膨らませてた。
イジメられている時が一番興奮したってことは、絶対に姉には内緒だと思った。
それが性的興奮だということと、自分が属性的にMだと知るのはまだずっと先の話だ。 姉の太ももやお腹、そしておっぱいには、俺が撒き散らした精液がたくさん光ってた。
シャワーを奪い取り姉の体を流してあげた。
「お姉ちゃんは自分で洗える。」「最後だから、俺が洗ってあげる。」
姉が言ってたそのセリフを偉そうに真似ると、姉も観念したのか大人しくなった。
おっぱいを洗い始めると、乳首に触れたとき姉が時々ビクってなってた。
その仕草は、俺がチンポを触られたときに起こる「ビクッ」と似ていて、
俺は意地悪された仕返しのつもりで何回も乳首を手のひらで撫でた。
そのあと倍返しくらいで、射精後のくすぐったいチンポをこねくり回されて、今度は本気で謝った。 浴室を出て体を拭いてもらうのも全自動。
姉は俺のチンポを拭きながら「明日からはちゃんと自分でするんだよ。」って言った。
「え?何を?」って俺は聞き返すんだけど、姉はちょっと考えたあとに
「ちゃんと一人でお風呂に入れって意味。」って言い直した。
そして姉が割と真面目な顔で「さっきのはお姉ちゃんとタッちゃんだけの秘密ね。」って。
大好きな姉が秘密だって言うのなら絶対に誰にも言わないと、俺は心に誓った。
時々は一緒に寝てもOK、っていう姉の言葉はさっそく反故にされ、
その夜も一緒に布団に入るのだけど、俺は1日に2回射精するのは初めてで。
その疲れもあったのかオッパイも触らずにすぐに寝た。
その分、次の朝目覚めた時に、すぐさま姉のパジャマを脱がせてしまう。
ただ、浴室で経験した姉との行為が影響したのか、俺の体は言う事を聞かなくなってしまっていたんだ。 朝っぱらから、真っ先に乳首にしゃぶりつく。
寝ている姉が時々「んっ」とか「あっ」とか声を漏らしても、寝惚けているくらいにしか思わなかった。
仮に起きていたとしても、オッパイに吸い付く俺を姉はそのまま抱きしめてくれたり、
頭を撫で撫でしながら「甘えん坊だなぁ」って微笑んでくれる。
だから姉が起きていても寝ていても、俺にはどっちでも良かったんだ。
そのときだって最初はそうだった。
いつも通りに乳首をチュパチュパしながら、落ち着くというか、幸福感を味わうというか。
こんな時の俺は自分が赤ちゃんだって思い込んでいたから、特に他意はない。
そんな俺が異変に気づくのは、チンポが張り裂けそうな痛みを感じたからだった。 当然毎日のように朝勃ちはしてたと思う。
それは寝ている間に溜まった尿がそうさせているのだろうと頭で理解していた。
それを裏付けるように、トイレに行ってオシッコを放出すれば、チンポは元通りになる。
トイレから戻ってきて、また姉のオッパイにちょっかいを出す。
乳房をプルプルと揺らしてみたり、顔を埋めたり、乳首も当然口に含む。
そうしているうちにまたチンポが大きくなってきて、俺はそれを持て余すようになる。
何日もそういうことを繰り返すうちに、姉のオッパイ、特に乳首にチンポをくっつけてみたいような、
そんな変な衝動に駆られることがあった。
でもそれはとても勇気のいる行動で、なかなか実行に移せるものではなかった。 一人でお風呂に入る、っていう姉との約束は、守っていた。
前述したように、社会人になった姉は帰宅時間がそれまでより遅く、
夕飯から就寝までのあいだ俺と過ごす時間が合わなくなってた。
そのせいもあり、俺が一人で風呂に入るというのは、当たり前になっていく。
当時は俺の部屋なんてものはなく、姉の部屋?の姉のベッドの隣に、布団を敷いて寝ていた。
だからこそ、姉と一緒に寝るってのは、数メートルの移動距離で実現可能なわけで。
お風呂は一緒に入らなくなるものの、時々、どっちかがどっちかの布団に潜り込んだりはしてた。
最後の姉と一緒にお風呂、から1ヶ月くらい過ぎた頃だったか。
俺はもう布団に入って横になっていて、そのタイミングで姉が帰宅した。 俺がまだ起きてるうちに姉もベッドに来るようなら、潜り込もうと決めてた。
いっぱい甘えて、抱っこしてもらって、おっぱいも触りたい、って思ってた。
たぶん、ムズムズウズウズ、のタイミングの日だったのだと思う。
なかなか姉が部屋に来ないので、階下に降りていって、辺りの様子を伺う。
テーブルの上に姉が食べたと思われる夕飯を発見するも、姉の姿はなかった。
両親はちょっとした離れに寝室があり、すでにそちらに移動してるっぽかった。
あ。お姉ちゃん。たぶん。トイレか。お風呂。のどっちかだ。
お風呂に向かう途中にトイレがあり誰も居ないのは明白だった。俺は走った。 浴室の電気が点いてるの確認。
ちょっと驚かすつもりで「ワッ!!!」って言いながら突撃。
「もうみんな寝てるから静かにしなさい、タッちゃん」
姉は特に驚くこともなく、冷静で。シャンプーしてるとこだった。
俺が一緒にお風呂に入る気満々なのも、全然、気にする様子もなく。
速攻で服を脱いで裸になって、背中越しに姉に抱きついた。
「ちゃんとトイレ済ませてきた?」「してきた」 俺は嘘をついた。
「まだお風呂入ってなかったの?」「入ったよ」 俺は正直だった。
この時点で、下心バレバレなんだけど、魔法を使ったら簡単にチンポを洗ってくれた。 それからは2〜3週間に1回くらいのペースで、姉が入浴中に突撃した。
チンポがムズムズ、心がウズウズ、になるのがそのくらいの頻度だった。
自分の手の平で精液を受け止めるのが常だったのに、隠すこともしなくなり。
姉の視線を全身で感じながら、姉に向かって射精するようになった。
むしろ姉がそうするように誘導して受け止めてくれていたようにも思う。
そして、何度か突撃を繰り返してたら、魔法を唱える必要もなくなった。
ある時、魔法を唱える代わりに、俺は姉に質問した。
「お姉ちゃん、しょっぱくないの?」「うん。大丈夫みたい。」
その日、姉は俺が放った精液を半分くらい、お口で受け止めてくれていた。 次に突撃するときは、何かしらの予感めいたものがあって。
まず、姉と一緒にお風呂、ってのは基本的に夜だったんだけど。
寝る前にその日1日の汚れを落とすと共に、疲れを癒す的なもので。
でもその日はおそらく休日祭日かなんかで、姉が朝風呂してた。
けっこう早朝の出来事だったと思うので、両親もまだ寝てたんだろうと思う。
俺は朝風呂や朝シャン?なんてしたことなかったし、
風呂に入るのは当たり前に夜で、しかも寝る直前に入るものだと思ってた。
なので、朝、姉と一緒にお風呂に入る理由などあるはずないのだけど。 朝ふと目を覚ましたら、部屋に姉が居なくて。
朝勃ちギンギラギンの状態のまま、お風呂入ってる姉を発見してしまった。
ガキだった俺もさすがに今突撃するのはアレだよな、とは思った。
けど気付いたらパジャマを脱ぎ捨てて、裸になってた。
突撃というよりは失礼しますって感じで、静かに入っていって。
朝勃ちしてるチンポは隠しながら姉の前でモジモジした。
「バカタレ」って姉は言って。髪の毛クシャクシャってされて。
そのあとギュ〜って抱き締めてくれて、初めて唇にチュってされた。 「んんんんんんんぅ。超かわいいぃいいいいい。」って。
「タッちゃんはお姉ちゃんの宝物なんだよぉお。」って。
そんでまたギュ〜って抱き締めてくれて、姉は超ジタバタしてた。
なんだろ、こんなお姉ちゃん見るの初めてだ、なんか変だな。
やっぱり何かしらの予感めいたものがあって。
最近はもはや洗うとかそういうレベルではなくなっていたんだけど。
朝勃ちマックスで最初から硬くなってるチンポを念入りに触られた。
我慢汁がスゴくて、いつもよりヌルヌル感もスゴくて。
あっという間に射精感が込み上げてきて、すぐさま姉に報告してしまった。 いつもなら「お姉ちゃん、出ちゃう」って目を閉じる。
再び目を開けると、目の前に精液を浴びた姉、って光景だった。
でも今日は目を開けたまま最後まで見ようって決めた。
姉のおっぱいにビュッ!!ビュビュッ!!!って精液が飛ぶとこちゃんと見たいって。
そう思ったんだけど、思わぬ形でその俺の思いは叶わぬことになった。
いつもより姉の顔がチンポに近くて。
さっき初めて唇と唇がくっついたせいもあってか、すごく姉の唇を意識してた。
なにか予感めいたものの正体はコレだったんだなと射精寸前に気付いた。 「お姉ちゃん!!! 出る!! 出る出る・・!!!」
射精を我慢するとかいう概念もなかったので、報告、即、射精。
尿道口からそれが弾け飛ぶ瞬間を見届けるはずが、尿道口自体が塞がれた。
姉の唇が俺のチンポにぴったりくっついてて物凄い衝撃を受けた。
けれども心のどこかで、やっぱりな、みたいに思ってた気もする。
咥えるってほどでもなく、尿道口だけをちょっとだけ口に含む程度のもの。
まだまだガキだった俺からすれば、チンポをストローみたいに吸われた気がした。
お姉ちゃんどうしたんだろ、って思いながらも、全部姉のお口の中に吐き出した。
気持ちよかったけど、姉から嫌われないかな、って不安の方が大きかった。 姉は目を閉じてた。少しだけ声は出してた気もする。
ドクン、トクン、トクッって、まったく精液を見ることなく射精を終えた。
姉がゆっくりと目を開いて俺を見上げた。
何か訴えるような視線で、全部でた?終わり?って質問されてる気がした。
俺が恐る恐る頷くと、姉がチンポから口を離して、また目を閉じた。
ちょっとした間を置いて「タッちゃんすごーい。イッパイ出たね。」って笑った。
すごーいって言葉と、姉の笑顔で、めちゃくちゃホッとした。
どのくらいスゴいことをしたのかされたのか、まだ俺にはわからなかった。 それから小学校を卒業するまでと、中学校に入学する春休みまで。
3、4回くらいは姉が入浴中に突撃したような気がする。
もはや一緒にお風呂に入るのが目的ではなく、完全に姉に射精をおねだりする為だった。
姉は断ったり嫌がったりすることもなく、最後は必ず口内射精だった。
「タッちゃんはお姉ちゃんの宝物」「絶対内緒だよ」「早く大人になってね」
っていう言葉を、姉から何度も繰り返し言われて、なんか心がズキズキした。
でも自分を抑えることが出来なかった。
姉の裸が凄く綺麗で、見たかった。射精の快感を味わいたいのも勿論だったけど。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています