「テルフォード児童性虐待事件(Telford child sex abuse ring)」は、英国史上最悪の児童虐待、人身売買事件だ。

シュロップシャー州テルフォードの町で1000人以上の少女たちが、1980年代から現在まで、性的行為を目的に街をうろつくグルーミングギャング(grooming gang、以下ギャング)と呼ばれる連中の手でレイプされ、麻薬漬けにされ売春を強要されていたという事実が最近、判明した。最も若い被害者は11歳だ。

しかしこの事件の問題はそれだけではない。多くの加害者はいまだに逮捕されず、同様の虐待は今なおテルフォードで継続している。独自の調査でこの事件をスクープした「Mirror」紙は、当局が故意に捜査を遅らせ、国営メディアのBBCも報道を避けていると報じた。2010年から12年の間、警察は潜在的な200人の容疑者を特定しているが、実際には9人しか拘留されていない。

テルフォードの保守党議員であるルーシー・アラン議員は2016年4月に公的調査を求めたが、テルフォードの警察と評議員はその捜査は必要ではないと内務省のアンバー・ラッド内相に書面を送った。アラン議員は、この事件にロザラム事件(イギリスに住むパキスタン系の集団によって、1997年から10年以上にわたり少なくとも1400名の児童が性的虐待を受けていた事件)と同様の独立した調査を求めている。

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この事件の被害者であるルーシー・ロウさん(16歳)とその母親、そして2人の姉妹の計4人は、ギャングの口封じによって殺害された。犯人のタクシー運転手アズハ・アリ・メヒムードは、ルーシーさんを14歳の時から虐待し続け、彼女はメヒムードの子どもを産んだ。そしてルーシーさんが警察に話すことを恐れたメヒムードは、ルーシーさんの家に火をつけたのだ。メヒムードは、ルーシーさん家族の殺害の罪で投獄された。しかし彼はルーシーさんに対する性的虐待の罪では、起訴も逮捕もされていない。

ルーシーさんの死の2年後、麻薬を打たれ9人の男から強姦された別の被害者は、ルーシーの死は彼らのことを外部に話す可能性のある他の少女への警告として使われたと語った。匿名のこの女子生徒は、自殺を試みようとしたと語る。「私は家族がルーシーのように殺されることを恐れていました。私さえ死ねば、家族の身は安全だと思ったのです」と彼女はミラー紙に語った。

テルフォードには少女の不可解な死が多い。

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ベッキーさんは11歳の時からギャングたちに性的虐待を受け、売春を強要されていた。彼女は13歳の時、車の事故で亡くなったが、当局はこの事件を「いたずら」として処理した。ベッキーさんは日記を付けており、その中で彼女はどのようにして、いろいろな男とセックスをさせられたかを記録していたにもかかわらずだ。ベッキーさんの母親トーロンは何回も警察に行き、容疑者のリストさえ警察に渡したという。しかし、誰も動かず何も起きなかった。

「助けるどころか、ベッキーは警察で犯罪者のように扱われました。もしギャングがベッキーに行った性的虐待が、当局によって適切に調査されていたら、もっと多くの女の子がこの地獄から救われたはずです」(トーロンさん)

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ヴィッキー・ラウンドさん(20歳)は、前出のベッキーさんの友人で、同じギャングメンバーによって売春を強要されていた。彼女は14歳の時からギャングに売春させられ、麻薬中毒にされていたが、ドラッグの過剰摂取で20歳の時に亡くなった。

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ムバラク・アリ(34歳)と弟のアーデル・アリ(27歳)、この兄弟はテルフォードのインド料理店の上の部屋で、少女たちを売春させて客から金を受け取っていた。彼らは性的虐待、人身売買の罪で26年の判決を受けた。

続く

以下ソース
http://tocana.jp/2018/04/post_16415_entry.html

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