15話あるので、完結まで15日かかります
伯治×杏寿郎
猗窩座も後半登場しますが伯治とはアカの他人設定です
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タラーララーラーラーラーラー・・・
聞き慣れた目覚まし時計の音に、そう深くはない眠りから意識がゆっくりと覚醒していく。
瞼を持ちあげると、眩しい光が目に飛び込んできた。
(・・・あー・・・、また電気を付けっぱなしにしてしまった・・・)
煌々としたライトに溜息を吐きベッドから起きあがれば、腰と下半身に残ったままの鈍痛に思わず眉を顰める。
「俺も年かな・・・」
もう一度溜息を吐き腰をさすりながらベッドから降りると、布団の上に投げ出されていたよれたTシャツを着て、そのままリビングの扉を開けた。
「杏寿郎兄さん」
すると、散らかった狭いリビングの片隅に置かれたソファの上に横になってテレビゲームをしていた人影が振り返った。
「無一郎、来てたのか」
「うん。今日、設備点検で店が休みなんだ〜」
幼さの残る顔立ちに無邪気な笑みを浮かべるのは、暇があれば杏寿郎の家でテレビゲームに興じる無一郎。一見するとただのゲーマーのようだが、こう見えて玄人からの評価も高い専属のクラブ歌手である。
「ねぇ、杏寿郎兄さん。オーナーから2番街にあるホテルのペアディナー券貰ったんだけど、杏寿郎兄さん一緒にいこうよ」
コントローラーを放り出し、ソファから身を乗り出しながら無一郎が言うのに、杏寿郎は「ごめん」と苦笑しながら無一郎の頭の上に手を乗せた。
「今夜も通りに出なくては」
「・・・・・・・・・・」
杏寿郎の返答に無一郎の表情が見る間に不機嫌なそれへと変わる。