>>450
「ん…」
アカリはフユカの頬にキスをした。そして…
「ベッドの中、入ってもいい?」
「うん…ちょっとだけなら大丈夫だよ」
ベッドは少し大きめに作られているので、中学生の男女二人が並んで入るぐらいの余裕はあった。二人で並んで座ると、アカリはフユカの肩を優しく抱いた。

「元気になったら…アカリちゃんとデートに行きたいな…」
「どこに行こっか?」
「どこでもいいよ…アカリちゃんの好きなところでいい…二人で一緒にどこかに行きたいの」
それは、病弱な少女の切なる願いであった。