▼膳場貴子さんのマン毛を見たい(6本目)▼ [無断転載禁止]©bbspink.com
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0515朝日クロニクル2018/12/16(日) 06:46:30.88ID:???
「ただの男だ」と答えたロック教「教祖」(村山正司)
ジョン・レノンは、いったい何者だったのだろう。
世界で最も有名なロックンロールグループ、ザ・ビートルズの創始者でリーダー。
それで話が済むなら簡単なのだが、ジョン個人の業績を分析的に考え始めると、実はコレと言える特色がないことに気づく。
0516「ただの男だ」と答えたロック教「教祖」2018/12/16(日) 06:52:08.88ID:???
佐藤良明氏が「ラバー・ソウルの弾みかた」で書いたように、作曲家としてはポール・マッカートニーの方が上だし、作詞家としてはボブ・ディランが上。
ギタリストとして見るべきものはなく、歌手としても限界があった。
「ツイスト・アンド・シャウト」は彼の絶唱だろうが、のどがつぶれてしまうため、1日1回しか歌えない。
エルビス・プレスリーやミック・ジャガーのような、骨太な歌い手ではなかった。
0517朝日クロニクル2018/12/16(日) 06:58:47.49ID:???
社会活動をする音楽家としては、1969年以後にかなり遅れてやってきたに過ぎない。
71年秋に「国なんてないと想像してごらん」(「イマジン」)と歌った時には、すでに学生運動は世界的に退潮期に入っていた(ジョン・ウィーナー『Come Together』)。
子どもが生まれてから「ハウスハズバンド」をやっていたというフェミニズム的な話も、ごくたまの話でしかなかったらしい。
0518ラバー・ソウルの弾みかた2018/12/16(日) 07:05:13.95ID:???
にもかかわらず、20世紀後半の大衆音楽家で第1の存在はジョン・レノンでしかいないだろう。
佐藤良明氏はその理由を、(資本主義を生んだ)ピューリタリズムと対照的な宗教としての60年代ロックで、「集めた魂の数と運んだ距離の積」が最大だったと説明する。
ロック教のジョン。
しかし彼の振る舞いは、およそそれらしくなかった。
映画「イマジン」(アンドリュー・ソルト監督)の中に、ロンドン郊外の屋敷に侵入したファンと、ジョンが問答する実写シーンがある。
0519映画「イマジン」2018/12/16(日) 07:11:12.46ID:???
ビートルズの歌詞を引用してあれこれ尋ねるファンにジョンは、
「曲と現実を混同するなよ。会ってわかっただろ。僕はただの男だ。」
と答える。
そのうえ、屋敷に招き入れて朝食まで食べさせるのだ。
ジョンの私的フィルムの山からこのシーンを見つけたソルト監督は
「ああ、これこそジョンだ」
と感動したと私に語った。
同感である。
0520集めた魂の数と運んだ距離の積2018/12/16(日) 07:18:03.00ID:???
そして、ジョンが教祖たりえた理由は、逆説的ながらここにあると思う。
「ただの男だ」と言う教祖の自己否定は、神秘性を減少させるが、信者との距離は大きく縮める。
その時、先に挙げた音楽家としての弱点は、すべて利点になるのだ。
(村山正司)
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