同性愛者はマイノリティーに属すと思われているが、実のところ、純粋なストレート(異性愛者)は存在しないことが最新の研究で明らかになった。英紙「Daily Mail」(13日付)が報じている。

リッチ・C・サヴァン=ウィリアムズ教授率いる米コーネル大学の研究チームによると、一般的に異性愛は“標準”だとされているが、厳密にストレートな性的指向を持つ人はおらず、ストレートだと自認している人も“ほぼストレート”に過ぎないというのだ。

サヴァン=ウィリアムズ教授の最新刊『Mostly Straight: Sexual Fluidity Among Men(ほぼストレート:男性における性的流動性)』では、40人の自称ストレートの男性にインタビューを行ったところ、ストレートだと自認しつつも男性にちょっかいを出した経験があることが分かっていた。

今回、科学ジャーナル「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載された研究もその延長線上にあるものだ。サヴァン=ウィリアムズ教授らは、男女のボランティアに男性が出演しているポルノと女性が出演しているポルノを見せ、鑑賞時の目の開き具合を調べた。目が大きく開けば性的に興奮していることを意味しているという。

その結果、男女それぞれの性的指向にかかわらず、女性の目は男女が出るポルノと女性同士のポルノの鑑賞時に大きく開き、男性の目は女性のマスターベーションと男性のマスターベーションの鑑賞時に大きく開いたという。

サヴァン=ウィリアムズ教授の以前の研究では、2〜11%の成人男性が同性愛的感情を抱いたことがあることが分かっていたが、この結果に教授は納得していなかった。教授によると、11%という数値は人々の性的興奮の流動性を極めて低く見積もったものだというのだ。それというのも、女性は性的に流動的だが、男性は変わらないという文化的な物語が流布しているため、たとえ同性愛的感情を抱いたことがあっても、男性の場合はそれを正直に話すことが少ないからだという。

それまで自分を異性愛者だと自認していた男性が、ある些細な出来事がきっかけで同性愛に目覚めるという話はよく聞く。たとえば、作家の三島由紀夫は、同性愛に目覚めたきっかけの1つとして、学校で年下の男子児童のふとももに性的な艶やかさを感じた時だと語っていたりもする。女性の場合でも、ふとしたことがきっかけとなり同性を意識するようになるパターンは意外と多いのではないだろうか。

古代ギリシアの哲学者ソクラテスにはクサンチッペという妻がいたが、美少年好きとしても知られ、しょっちゅうお気に入りの若い男の尻を追っかけていたそうだ。これは少年愛かつバイセクシャルの実例だが、広く取ればソクラテスや古代ギリシアの男性もまた“ほぼストレート”あるいは“ほぼゲイ”だったと言えるだろう。

ところで、サヴァン=ウィリアムズ教授は性的興奮の対象を人間に限定しているが、世の中には動物に性的興奮を覚える「動物性愛」や、無機物に性的な興奮を覚える「対物性愛」も存在する。そう考えると、私たちは男女の間だけで流動的な性的指向を持つのではなく、万物に対してゆるやかに性的興奮を覚える「全性愛」である可能性もあるだろう。人間の性のさらなる多様性が今後の研究で明らかになることに期待したい。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/03/post_16329_entry.html

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