【政治
 大麻取締法違反(所持)の容疑で警視庁組織犯罪対策5課に逮捕された俳優の伊勢谷友介に、早くも「神格化」の動きが出ている。

 逮捕報道に、ネット上では「やっぱりやっていたんだ」と想定内とする反響がかなり多かったが、一部では大麻賛美する人々から「高樹さんと合流して大麻解禁党を作れば最強」とか「どう見ても伊勢谷さん93(大麻のこと)好きだから強い味方になってほぢい」といった声もあったのである。

 実のところ、これは16年に同罪で逮捕され、有罪判決を受けながら、その後も大麻賛美を発し続ける元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江)に前例がある。

 ネット上などで大麻愛好家を自称する人々は、逮捕されてもなお大麻解禁を訴える彼女をシンボルのように称え、高樹が石垣島で運営する宿泊施設「虹の豆」も「砦」などと呼んで聖地化する向きがあった。実際、過去に大麻所持で逮捕歴のある男性はネット上で「選挙に出て大麻解禁を叫んでくれて、逮捕されてもブレない、まさに大麻の神」などと書いていた。

 そんな中で伊勢谷の逮捕は、世間から見れば「芸能人の犯罪」でも、自称大麻愛好家にとっては強力な仲間を増やすきっかけになるかもしれない期待感があるようなのだ。

 なにしろ、世間の反応を見ても分かるように、伊勢谷はかなり前から大麻使用のウワサが絶えなかった人物だ。伊勢谷が過去に出入りを目撃された麻布の有名クラブでは、かねてから大麻取引場となっているウワサが絶えず、同じく出入りしていたタレントが逮捕されたり、現場に警察の捜査があったという話から、伊勢谷の大麻疑惑は長く囁かれてきた。

 さらに、覚醒剤取締法違反で有罪となった元プロ野球選手の清原和博に逮捕前、一部週刊誌で「薬物疑惑」が持ち上がった際、大麻の提供をめぐってNと関係が悪化したという報道があったが、ある記者によるとそこでも伊勢谷の名前が取り沙汰されていたのだという。

「過去に大麻逮捕歴のあるNが『清原が伊勢谷ら複数の芸能人に大麻入手元を紹介した』というウワサを聞いて、自分も清原に入手を依頼したところ、断られてしまい激怒したらしい。あくまでも噂ですが」

 もちろん、こんな話をそのまま信じるわけにはいかないが、「その直後に伊勢谷には交際女性へのDV疑惑が報じられて、ますます薬物乱用による悪影響を疑う声が増加したので、清原の話もちょっと信憑性を増した」と記者。

 今回の逮捕後、元週刊文春記者の中村竜太郎氏に至っては、テレビ番組で「随分前から、彼の薬物使用の話は確度の高い形で伝わってきていた」と20年ぐらい前から大麻常習の疑いがあったことを明かしていたほどだ。

 普通に考えればとんでもないことだが、大麻愛好家から見れば「同じ大麻賛美の仲間」に見えてしまうわけだ。裏社会に詳しいフリーライターの高山登氏はこう言う。

「大麻愛好家は、まるで現代の隠れキリスタンか隠密戦士を気取っているのが多いんです。誰かが顔出しで『宇宙で一番すばらしい植物』と賛美すれば、その人物を匿名コメントで大絶賛する連中がいて、自分たちが表立って名前と顔を出して言えないことを、顔出しで言ってくれる大麻愛好家ほど心強い味方はいないんですね。だから過去、大麻は有益とか言っていたらしい窪塚洋介も彼らの中ではアイドル化されているんです」

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2020/09/post_170758_entry.html

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