たった1館での上映から、70館以上にまで公開規模を拡大した『茶飲友達』という映画がある。そのヒットぶりから“カメ止めブームのシニア版”とまで称された同作は、かつて実在した“高齢者向けの売春クラブ”を舞台に、老人の性愛や孤独感にフォーカスをあてた作品だ。

 モチーフとなったその売春クラブには、男性会員が1000人、女性が350人、88歳にのぼる会員もいたという。規模に驚いた筆者は、高齢者向けの性風俗について気になり、適当に「高齢者 風俗」とワードを入れて検索をかけてみた。

 すると上位にヒットしたのが「こころあわせ」というデリバリーヘルスだった。インターネット黎明期を思わせる殺風景なホームページには、しっかりとR18のマークが記されており、内部にアクセスすると「60歳未満のお客様、お断りの店」との文言が記載されている。

 一体、どういう女性が働いているのか。60歳を超えた男性の性の実情とは……。早速、取材を申し込んだ。

 匿名を条件に、取材を快諾してくれたのは橋本詩織さん(30代・仮名)。容姿を詳らかに伝えることはできないが、スレンダーで端正な顔立ちをしている。

 橋本さんが「こころあわせ」に入店したのは、かれこれ5年ほど前。20代前半の頃から風俗や水商売の仕事を転々としてきた彼女だが、あるテレビ番組を観て「こころあわせ」に移籍を決めた。

「いまから5〜6年前ほどに、NHKの『クローズアップ現代』で高齢者の性について取り上げていたとき、ここが取り上げられていたんです。それまでデリヘルやキャバクラなどで勤務してきた私からしたら、NHKで風俗店が取り上げられているのにびっくりしたんです」

「私自身もおじいちゃんっ子だったので、祖父が還暦後にどう性に向き合っていたんだろうか……と番組を観ながら考え始めたら、老人の性について興味が湧いたんです。どうせ同じ風俗をやるなら高齢者を相手にしてみようと、思い切って応募の連絡をしました」

 自分の都合に合わせて出勤でき、ノルマが一切ないのも魅力だった。当時、事務職の仕事をしていた橋本さんは、副業として月4〜5回ほど出勤するようになった。

「お客さんは65〜70歳がメインで、会社をリタイアして時間ができたことを機に通う方が多いですね。まだ60代の方は一般的なデリヘルのようにプレイを楽しまれる元気な方が大半ですが、70代に突入すると徐々に元気が衰えていく印象です」

「毎回2時間のコースを予約される最高齢84歳の常連客もいますが、その方は腰を手術した影響で勃起しないため、プレイはスキンシップや会話がメイン。まずホテルに着くと、らくらくフォンで撮影した写真を見せてもらいながら、お土産のお寿司を食べて近況報告をします。それからお風呂に入って身体を洗い、その後は裸になってベッドへ。ただ、特にプレイをするわけではなく、添い寝やハグをしつつ、基本的にはずっと会話中心に時間が過ぎていきます。

 どうしても80歳を超えてくる方だと、ホテルの段差でつまずかないか、お風呂場で滑ったりしないかなど気を使います。あとはごく稀に認知症のケがある人も。お風呂から上がったら『涼んでいく』といって裸のまま室外に出ようとしたり、途中のトイレから戻ってきた際に会話がまったく通じなくなったりしたこともありました」

 会話中心にプレイが進んでいくことが多いのも、高齢者向けに客をとるコンセプトならではと言える。

「若い人だと“発射”したらスッキリして淡白になる方もいますが、高齢者の方はプレイが終わった後も触れ合いを求めてくる方が多いイメージです。

 あくまでもお仕事の関係なので、こちらからプライベートなことを詮索することはありませんが、お客さんから『話し相手がいない状態で家に籠っている』と打ち明けてくる方も。奥さんが介護施設に入っていたり、死別したり、会社も行かなくなって子供も独立したり……。シニアは閉塞感のある生活に陥りやすいのだと実感します」

続く

以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1926695

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